阿藤快
神奈川・小田原出身。東京都立大学(現・首都大学東京)の法学部を卒業後、1970年に俳優座に入団。中村敦夫や原田芳雄らの影響を受け、美術から俳優に転向したが、1年半ほどで退団。72年に「木枯らし紋次郎」でTVドラマ初出演し、黒澤明監督の「影武者」(80)で注目を集める。その他にも、刑事ドラマ「裸の街」(80)や学園ドラマ「教師びんびん物語」(88)などで人気を博す。名脇役として活躍する一方で、旅番組「ぶらり途中下車の旅」や「遠くへ行きたい」(ともに95~07)などに出演し、グルメレポーターとしてもおなじみの存在となる。01年に芸名を阿藤海から阿藤快へ改名。大の競馬好きとしても知られた。15年11月15日、大動脈破裂胸腔内出血で死亡しているのが自宅で発見された。享年69歳だった。直前にはTVドラマ「下町ロケット」や舞台「MOTHER マザー 特攻の母 鳥濱トメ物語」などに出演。「シネマの天使」が最後の映画出演作となった。