東直己
札幌出身。北海道大学文学部哲学科を退学後、家庭教師や土木作業員、ポスター貼りなど様々な職業に従事する。タウン誌「イエローページ」の編集者を経て、北海道の月刊文芸誌「北方文芸」に短編小説を発表する。92年、「探偵はバーにいる」で作家デビューを果たす。自身が拠点とするススキノを舞台に、自称便利屋の主人公・俺が活躍する「ススキノ探偵シリーズ」として11年までに11作が出版される。シリーズ2作目「バーにかかってきた電話」が「探偵はBARにいる」(11)として映画化され、続編の製作も決定した。01年、「残光」で第54回日本推理作家協会の長編および短編集部門賞を受賞。その他の著書に、札幌を舞台にしたハードボイルド作品「私立探偵畝原シリーズ」や「榊原健三シリーズ」、体験記「札幌刑務所4泊5日」、エッセイ「酔っ払いは二度ベルを鳴らす」などがある。