第87回アカデミー賞 全部門ノミネート
主演女優賞
仏パリ出身。両親ともに舞台役者で、幼い頃から父の舞台に立つ。オルレアン国立高等演劇学校で演技を学び、10代で映画デビュー。リュック・ベッソン製作「TAXi」(98)で注目を浴び、ティム・バートン監督作「ビッグ・フィッシュ」(03)でアメリカに進出。伝記映画「エディット・ピアフ 愛の讃歌」(07)でアカデミー主演女優賞など数多くの賞を受賞した。以降、「パブリック・エネミーズ」(09)や、クリストファー・ノーラン監督の「インセプション」(10)、「ダークナイト ライジング」(12)などハリウッド映画でヒロインを務めるほか、仏映画「君と歩く世界」(12)や、「愛を綴る女」(16)に主演。「サンドラの週末」(14)では、2度目のアカデミー主演女優賞にノミネートされた。プライベートでは、「世界でいちばん不運で幸せな私」(03)で共演した仏俳優ギョーム・カネと長年交際し、17年に第2子を出産した。
父親と、俳優の叔父の勧めで女優を目指し、11歳の時に芸能活動をスタート。2006年、オックスフォード大学を卒業する。08年に長編映画デビューを果たし、11年の「今日、キミに会えたら」(日本劇場未公開)の演技でサンダンス映画祭の特別審査員賞を受賞した。その後、レイフ・ファインズ監督作「エレン・ターナン ディケンズに愛された女」(13・日本劇場未公開)やアメコミ映画「アメイジング・スパイダーマン2」(14)などを経て、“車いすの物理学者”として知られるスティーブン・ホーキング博士の半生を描いた「博士と彼女のセオリー」(14)でホーキング博士の元妻ジェーンを演じ、アカデミー主演女優賞にノミネートされた。同作を機にハリウッドでの注目が高まり、トム・ハンクス主演の人気シリーズ第3弾「インフェルノ」(16)のヒロインに抜てき。人気SF「スター・ウォーズ」シリーズの「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」(16)では主人公ジン・アーソを演じる。
米ボストン大学卒業後、ニューヨークでオフブロードウェイを中心に舞台で活動。1980年代中頃はソープオペラなどに出演し、「フロム・ザ・ダーク・サイド ザ・ムービー 3つの闇の物語」(90)でスクリーンデビューを果たす。「42丁目のワーニャ」(94)での演技が評価され、「SAFE」(95)で初主演を務める。「ブギーナイツ」(97)でアカデミー助演女優賞、「ことの終わり」(99)で主演女優賞にノミネート。02年度には「エデンより彼方に」で主演女優賞、「めぐりあう時間たち」で助演賞と2部門で同時ノミネートされた。前者ではベネチア国際映画祭の女優賞、後者ではベルリン国際映画祭で共演のメリル・ストリープとニコール・キッドマンとともに銀熊賞(女優賞)を受賞している。その後も「トゥモロー・ワールド」(06)、「シングルマン」(09)、「キッズ・オールライト」(10)といった良作に出演。14年の「マップ・トゥ・ザ・スターズ」ではカンヌ国際映画祭の女優賞を受賞し、世界3大映画祭の女優賞を制覇した。そして、若年性アルツハイマーの主人公を演じた「アリスのままで」(14)もゴールデングローブ賞(ドラマ部門)など数々の映画賞で主演女優賞を受賞、アカデミー賞では5度目のノミネートにして初受賞を果たし、3大映画祭の女優賞に加え、オスカー像も手中に収めた。その他の出演作に「ビッグ・リボウスキ」(98)、「マグノリア」(99)、「ハンニバル」(01)などがある。
英ロンドン出身。父はオペラ歌手、母はバイオリン奏者。ナショナル・ユース・シアターで舞台経験を積み、1998年「A Rather English Marriage(原題)」でTVに初出演する。人気シリーズ第20作「007 ダイ・アナザー・デイ」(02)でボンドガールに抜てきされ、華々しいスクリーンデビューを飾り、「リバティーン」(04)で英国インディペンデント映画賞助演女優賞を受賞。その後、英米双方で活動し、デビッド・フィンチャー監督作「ゴーン・ガール」(14)でアカデミー主演女優賞にノミネートされた。その他の出演作に「アウトロー」(12)、「しあわせはどこにある」(14)、「ナチス第三の男」(17)、主演作「プライベート・ウォー」(19)などがある。
幼少より子役としてTVを中心に活躍し、1992年に「マン・イン・ザ・ムーン あこがれの人」(日本劇場未公開)で映画デビュー。その後は「カラー・オブ・ハート」(98)や「ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ」(99)などに出演し、01年の「キューティー・ブロンド」と02年の「メラニーは行く!」が連続して大ヒットを記録しスター女優となる。見事な歌声を披露した「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」(05)で、アカデミー主演女優賞、ゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル)などを受賞。14年、製作と主演を兼ねた「ワイルド(原題)」で2度目のアカデミー主演女優賞ノミネートを果たした。私生活では、「クルーエル・インテンションズ」(99)で共演したライアン・フィリップと結婚し長女と長男をもうけたが、06年に離婚。11年にハリウッドの大手エージェンシーに勤めるジム・トスと再婚し、翌12年には第3子となる男児を出産した。