第87回アカデミー賞 全部門ノミネート
主演男優賞
大学卒業後、名門コメディ集団「セカンド・シティ」に所属し1991年の「カーリー・スー」で映画デビュー。人気風刺番組「ザ・デイリー・ショー」(99~04)などで注目を集める一方、コメディ映画「俺たちニュースキャスター」(04)などにも出演し、主演映画「40歳の童貞男」(05)の大ヒットで一躍トップクラスのコメディ俳優となる。主演を務めたTVシリーズ「ザ・オフィス」(05~11)では、2006年のゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞した。人気アニメ映画「怪盗グルー」シリーズ(10~)では主人公グルーの声を担当。実在の殺人事件を題材にした「フォックスキャッチャー」(14)でアカデミー主演男優賞にノミネートされて以降、「マネー・ショート 華麗なる大逆転」(15)や「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」(17)、「ビューティフル・ボーイ」「バイス」(18)など、実話をもとにした社会派作品やシリアスな作品で活躍が光る。
米フィラデルフィア出身。ニューヨークのニュー・スクール大学在学中にTVシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ」(99)で俳優デビュー。コメディ映画「ウェット・ホット・アメリカン・サマー」(01・日本劇場未公開)で映画に初出演し、大ヒット作「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」(09)でブレイク、続編2作にも主演した。デビッド・O・ラッセル監督の「世界にひとつのプレイブック」(12)でアカデミー主演男優賞に初ノミネートされ、続いて同監督の「アメリカン・ハッスル」(13)で助演男優賞、クリント・イーストウッド監督の「アメリカン・スナイパー」(14)で主演男優賞と、3年連続でオスカー候補となった。レディー・ガガと主演した「アリー スター誕生」(18)で映画監督デビューを果たし、アカデミー作品賞をはじめ、主演男優賞と脚色賞にノミネートされた。マーベル映画では、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズ(14~)のアライグマ・ロケットの声を担当する。
英ロンドン出身、両親はともに役者。名門ハーロー校時代に演劇を始め、マンチェスター大学卒業後、ロンドン音楽演劇アカデミーで研鑽を積む。2002年に俳優デビュー。TV映画「ホーキング」(04)で物理学者スティーブン・ホーキング氏を演じて英国内で高い評価を受け、BBCのTVシリーズ「SHERLOCK シャーロック」(10~)のシャーロック・ホームズ役でブレイク。11年はアカデミー作品賞の候補作「裏切りのサーカス」と「戦火の馬」に出演。邪竜スマウグの声を演じた「ホビット」3部作や、「スター・トレック イントゥ・ダークネス」(13)などハリウッドの話題作で活躍。「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」(14)でアカデミー主演男優賞に初ノミネートされた。マーベルの「ドクター・ストレンジ」(16)でタイトルロールを演じ、同役で以降のマーベル作品でも活躍。その他の出演作に「ブーリン家の姉妹」(08)、「ブラック・スキャンダル」(15)、「エジソンズ・ゲーム」(19)など。「パワー・オブ・ザ・ドッグ」(21)で2度目のアカデミー主演男優賞に候補になった。
本名はマイケル・ジョン・ダグラス。大学を2年で退学し、スタンダップコメディアンやTVのカメラマンを経て、コメディ番組に出演するようになる。82年、「ラブ IN ニューヨーク」でスクリーンデビュー。以降「ミスター・マム」(83)などに出演し、ティム・バートン監督の「ビートルジュース」(88)ではエキセントリックなタイトルロールを怪演。バートン監督とは「バットマン」(89)と続編「バットマン リターンズ」(92)でもタッグを組み、バットマン/ブルース・ウェイン役を演じ演技の幅を広げた。90年代は「から騒ぎ」(93)、「ザ・ペーパー」(94)、「ジャッキー・ブラウン」(97)などで活躍。ピクサー作品の「カーズ」(06)と「トイ・ストーリー3」(10)にはボイスキャストとして出演している。近年は、「ロボコップ」や「ニード・フォー・スピード」(ともに14)といったアクション大作の悪役として存在感を放ち、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(14)では、ゴールデングローブ賞映画部門の主演男優賞(コメディ/ミュージカル)を受賞したほか、ナショナル・ボード・オブ・レビューの最優秀男優賞をオスカー・アイザック(「A Most Violent Year(原題)」)とともに受賞した。
英ロンドン出身。幼少の頃から演技のレッスンを受け、サム・メンデス演出の舞台「オリバー!」などに出演。10代の頃はモデルとして活動する一方で、名門イートン校からケンブリッジ大学トリニティ・カレッジへと進学した。2002年に舞台「十二夜」でプロの俳優としてのキャリアをスタートさせて以降、ロンドン・イブニング・スタンダード・アワードやローレンス・オリビエ賞、トニー賞など英米で名だたる演劇賞を受賞。映画デビューした06年には、ロバート・デ・ニーロが監督した「グッド・シェパード」に出演。以降、「エリザベス:ゴールデン・エイジ」(07)や「ブーリン家の姉妹」(08)といった歴史ドラマをはじめ、米国の作品にも参加する。「マリリン 7日間の恋」(11)で注目を集め、ミュージカル映画「レ・ミゼラブル」(12)のマリウス役でブレイク。“車いすの天才物理学者”として知られるスティーブン・ホーキング博士の半生を描いた「博士と彼女のセオリー」(14)で、英国アカデミー賞やゴールデングローブ賞(ドラマ部門)などの主演男優賞に輝き、アカデミー賞でも主演男優賞初ノミネートにして受賞を果たした。続く「リリーのすべて」(15)では世界で初めて性転換手術を受けた画家を演じ、再びアカデミー主演男優賞にノミネート。「ハリー・ポッター」シリーズの前日譚となる「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」(16)では主人公ニュート・スキャマンダー役を演じる。