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究極の密室パニック・シチュエーションスリラー「おさるのベン」の全ての“安心”を裏切る<3つのギャップ>を監督が明かす

2026年2月6日 08:00

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ヨハネス・ロバーツ監督
ヨハネス・ロバーツ監督
©2025 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

究極の密室パニック・シチュエーションスリラー「おさるのベン」が、2月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開される。公開を前に、ヨハネス・ロバーツ監督が、全ての“安心”を裏切る<3つのギャップ>を明かした。

本作は、「IT イット“それ”が見えたら、終わり。」製作のウォルター・ハマダと、「クワイエット・プレイス」シリーズのパラマウント・ピクチャーズがタッグを組み、「バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」のロバーツが監督・脚本を務めた。

愛らしい存在が、いつの間にか“何か違う”ものに変わっていく――。その説明できないズレと違和感を恐怖の核に据えた本作は、ホラーの枠を超えた<新感覚パニック・スリラー>として、全米で公開前から注目を集めていた。今年1月9日に全米公開されると、「アバター ファイヤー・アンド・アッシュ」に次ぐ初登場2位となり、予想を上回るスマッシュヒットを記録。「かわいい顔で近づいてくるのが、一番こわい」と、Z世代を中心に、可愛いと怖いが交錯する“kowaii”の鑑賞体験が話題を呼んでいる、新世代のポップコーンムービーだ。

深海の極限パニックを描いた「海底47m」、世界的ヒットゲームの原点を描いた「バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」など、次々とシチュエーション・スリラーの話題作を世に送り出してきたロバーツ監督。サメ、ゾンビ、そしてスラッシャーと、あらゆる脅威を描き、“混沌の名手”としての評価を不動のものにしてきた彼が、本作の舞台に選んだのは、美しくも逃げ場のない“南国の楽園・ハワイ”だった。そこで描かれるのは、幽霊でも怪物でもない、「愛する家族が脅威へと変貌する」という、究極のパニック・シチュエーションだ。

画像2©2025 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

本作の着想について、ロバーツ監督は「自分が人生で初めて観た怖い映画へのラブレター」だと明かしており、狂犬病にかかったセント・バーナード犬が人々を襲うスティーブン・キング原作の「クジョー」を原点に挙げている。今回彼が選んだ、チンパンジーの“ベン”というキャラクターは、まさにこの恐怖の象徴。人々が心を奪われる愛らしいピンク色の顔をした幼獣は、成長すると体重70キロ近い巨体となり、一瞬で原始的本能へと回帰する可能性を秘めている。「チンパンジーは現実世界においても、邪悪で恐ろしい存在になり得る」と監督自身も語る通り、愛するペットとしての「信頼」と、言葉の通じない猛獣としての「野生」、この説明できないズレと違和感こそが、観客の心をざわつかせるギャップとなっている。

舞台はハワイの豪華別荘。一見、開放的なリゾートだが、監督はその美しさについて「最初は完全な楽園として描くことで、恐怖が侵入した瞬間に、逃げ場のなさがより強烈に感じられる」と、その狙いを明言する。その言葉通り、最初は暖かく澄んだ光の中で始まった物語は、徐々に暗く陰鬱な雰囲気へ変貌。かつて家族の憩いの場だったプールやテラスは、ベンが暴走した瞬間、いつ襲われてもおかしくない危険な場所となり、脱出不可能な“檻”となる。この<空間のギャップ>が生む絶望的な落差と閉塞感が、観客の心拍数を跳ね上げる。特にその象徴となるのがプールだ。「水の中では人間の動きは制限され、音も歪む」という極限状態で、圧倒的な身体能力を持つベンが迫りくるシーンについて、監督は「最も無防備になる場所」を描くことで逃げ場のない恐怖を突きつけたと語っている。

画像3©2025 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

また、ロバーツ監督は本作を「観客が安全な場所で“本当に怖がる”ための映画」と定義づけている。映画館という安全なシートに身を委ねながら、スクリーンの向こう側の極限状態に「笑い、叫び、息をのむ」。この「安全だけど、死ぬほど怖い」というライブ感こそが、監督が目指したエンターテイメントの到達点だ。愛する家族の豹変、楽園の崩壊、そして安全圏から突き落とされるような没入感。すべての“安心”が反転する<究極のギャップ>を描いた本作の結末は予測不能となっている。

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