水上恒司、仲間たちに感謝&決意表明「心の“鈴”を鳴らせる役者でありたい」 仙台→東京「ウィンドブレイカー」弾丸プロモーション
2025年12月18日 19:30

水上恒司の主演で人気不良漫画を実写映画化した「WIND BREAKER ウィンドブレイカー」(公開中)の公開御礼舞台挨拶が、12月17日に仙台と東京で行われ、主人公・桜遥役の水上を筆頭に、木戸大聖、綱啓永、JUNON(BE:FIRST)が各会場に登壇し、ファンと交流を図った。
本作は、講談社の漫画アプリ「マガジンポケット」で2021年より連載され、テレビアニメ化や舞台化もされたにいさとる氏作の人気不良漫画「WIND BREAKER」を、「ブルーピリオド」の萩原健太郎監督が実写映画化。ケンカだけが取り柄の孤独な少年・桜遥(水上)が、「防風鈴(ぼうふうりん)=ウィンドブレイカー」と呼ばれる生徒たちと出会い、その一員として街を守るべく奮闘する姿を描く。
(C)にいさとる/講談社 (C)2025「WIND BREAKER」製作委員会仙台での舞台挨拶は、映画公開を記念して実施されている【「WIND BREAKER ウィンドブレイカー」全国パトロールキャンペーン】の一環として行われた。同キャンペーンは、全国84劇場の劇場装飾や展示を対象に、作品世界を体感できる企画を展開するもの。その中で“装飾優秀劇場”に選ばれたMOVIX仙台に、水上と蘇枋役の綱が駆け付けた。
(C)にいさとる/講談社 (C)2025「WIND BREAKER」製作委員会
(C)にいさとる/講談社 (C)2025「WIND BREAKER」製作委員会劇場ロビーには、手描きのメッセージボードや作中の商店街をイメージした装飾が施され、2人は実際に展示を見学。手描きボードに2人が直筆サインをするサプライズの展開もあった。「映画の商店街の雰囲気をここまで再現してもらえて嬉しい」と水上が語れば、綱も「こんなに好きな方がたくさんいる作品に参加できていることが本当に嬉しいですし、皆さんの感想も直接聞いてみたいですね」と感慨深げに話した。
間を置いて行われた、この日2回目の舞台挨拶では、仙台の印象や思い出を問われ、水上は「7年くらい前に、映画の撮影で初めて来ました。ちょうど冬で、新幹線で移動している途中に雪が降ってきて、すごくきれいだなと感動したのを覚えています」と、懐かしそうに振り返った。一方、綱は「今年の夏、仕事で初めて来たんですが、その時に『シーラカンスモナカ』を並んで買って、差し入れしたんです。そうしたら想像以上に喜んでもらえて……仙台のみなさんには感謝しています!」と仙台の名スイーツの名前を挙げ、会場を沸かせた。
(C)にいさとる/講談社 (C)2025「WIND BREAKER」製作委員会そして、話題は再び“装飾優秀劇場”に選ばれたMOVIX仙台についてとなったが、実際に目にした感想を問われると、水上は「地方舞台挨拶の中でも一番豪華で、スタッフさんたちが一番にぎやかでした」と太鼓判。綱も「到着して控室に向かう時、スタッフの皆さんがウィンブレのうちわを持って迎えてくださって。凄くあたたかくて、“ウィンブレ愛”を全身で感じました」と、感激した様子で語った。
ここで、MOVIX仙台のほど近くにある長町商店街のご当地ヒーロー・ナガマックスも舞台に登場。「二人とも、MOVIX仙台へようこそ!」と元気に呼びかけ、会場を一気に和ませたが、続けて「<防風鈴>を演じるうえで、ヒーローとして心がけていたことを教えてください」という熱い質問が飛び出した。これに水上は「桜は、周囲になじめない存在であることが大事だったので、距離感や疎外感を意識していました。いわゆる“ヒーローを演じる”という意識は、あまりなかったですね」と答えつつ、「逆に、ナガマックスさんはどんな思いで守っているんですか?」とまさかの逆質問。

しかしナガマックスは「自己犠牲ですね。頑張っている皆さんこそがヒーローで、僕自身がヒーローなんじゃない。日々活動する人たちの姿を伝えることが、自分の役割だと思っています」と力強く語り、会場から大きな拍手が送られた。かつて特撮ヒーローを演じた経験を持つ綱は、「素晴らしいですね! 僕は一切そんなこと考えてなかったです(笑)。自分がヒーローだ、子どもたちを守るんだ!って思いながら演じていました」と笑いを交えて語り、突然のヒーロー談義に会場は大いに沸いた。
最後は、水上が「この映画を観て、大切な誰かを守りたいと思える、そんな気持ちが残る作品になってくれたらと思っています」と観客にメッセージを送り、仙台での舞台挨拶を締めくくった。
同日夜、東京・丸の内ピカデリーで行われた舞台挨拶には、水上、楡井秋彦役の木戸大聖、綱、そして急遽登壇が決定した杉下京太郎役のJUNON(BE:FIRST)が参加し、会場は大きな歓声に包まれた。
(C)にいさとる/講談社 (C)2025「WIND BREAKER」製作委員会水上と綱は、同日に行われた仙台での舞台挨拶を終え、東京へと戻ってきたばかり。水上は「仙台の熱気は本当にすごかったですね。滞在時間は2、3時間ほどで、ほとんど記憶がございません!」と弾丸プロモーションを振り返り、「平日の昼間にも関わらずたくさんのお客さんが来てくださって、劇場スタッフの皆さんにも温かく迎えていただけて嬉しかったです」と笑顔で語った。
(C)にいさとる/講談社 (C)2025「WIND BREAKER」製作委員会この日のステージには、映画を鑑賞した観客から寄せられた熱いコメントが並ぶ特大バックパネルも登場。キャストそれぞれが気になる言葉をピックアップしていくことになったが、水上が選んだのは「絶対できないけどしてみたい、ケンカの対話」というコメント。「これ、絶対に男性が書いてますよね!」と会場を笑わせつつ、「不良映画を観ると強い気持ちになるのは分かるけど……いや、ケンカはよくないですね」と共感と正義感の間で揺れる姿に、会場から笑いが起こった。
(C)にいさとる/講談社 (C)2025「WIND BREAKER」製作委員会木戸は「クスッと笑ってしまうシーンや熱い仲間の絆が観れて最高でした!」という声に注目。「桜のたい焼きの食べ方とか、ふと見せるキュートな一面は、思わず笑ってしまいますよね」と語り、綱は「実写化の良さが詰め込まれていたと思います」というコメントに大きくうなずき、「まさにそこを目指して作ってきたので、“やって良かった”と心から思います。ちゃんとお客さんに届いていると感じられて嬉しいです」と満面の笑みを見せた。JUNONは「まさか泣くとは思わなかった」という感想を紹介し、「こうして作品が、観る前の固定観念を覆すことができたなら嬉しいです」と穏やかに語った。
(C)にいさとる/講談社 (C)2025「WIND BREAKER」製作委員会
(C)にいさとる/講談社 (C)2025「WIND BREAKER」製作委員会続いては、来場者から寄せられた質問にキャスト陣が直接答える質問コーナーへ。木戸が引いたのは、「この4人でクリスマスを過ごすなら?」という質問だったが、それぞれ「鍋」(水上)、「しゃぶしゃぶ」(木戸)、「すき焼き」(綱)と鍋料理が続いたところで、JUNONは「持ち寄りパーティーも楽しそう。キッシュとか、チキンに肉を詰めて焼いたり」と具体的に提案しつつ、「僕は作らないですけど(笑)」と会場を沸かせた。さらに、食後はボードゲームや「桃鉄」で盛り上がりたいと、4人が友人のように語り合う場面も。質問者から「役柄の衣装で仮装パーティーをしてほしい」と返されると、水上が思わず「僕は木戸さんにナース姿やってほしい!」と珍アイデアを口にして、共演者から総ツッコミを食らう一幕もあった。
(C)にいさとる/講談社 (C)2025「WIND BREAKER」製作委員会ここで、劇中で<防風鈴>の“初めての仲間”を演じ、本作のプロモーション中、長い時間を共にしてきた水上と木戸が互いに言葉を贈り合う時間に。向かい合った二人の間に静かな緊張が生まれる中、まず木戸が水上に向けて「水上恒司さま。座長として『WIND BREAKER ウィンドブレイカー』の先頭を突っ走り、引っ張ってくださったこと、僕だけでなくみんな感謝しています。現場でしっかり声を上げて、僕らが気になっていることをスタッフさんや監督にきちんと届くように伝えてくれた姿は、とても心強かったです。桜遥が水上恒司で本当によかったと、楡井として心から思っています。ありがとうございました」と、真っ直ぐに思いを語り、深く頭を下げると、会場には静かな感動が広がった。
(C)にいさとる/講談社 (C)2025「WIND BREAKER」製作委員会一方の水上は、少し照れた表情を浮かべながらも、改めて木戸に向き直り、「木戸大聖さま。今日まで大変お世話になりました。木戸さんと僕は、役者として持っている個性が違うので、どこかないものねだりのような感覚がありました。その年齢で楡井という役をあれだけしっかり演じ切ったことは、本当に凄いことだと、ずっと近くで見ていて感じていました。木戸さんが安定して楡井でいてくれたからこそ、僕は桜として思いきり暴れることができました。心から感謝しています」
最後は水上が、「先ほど木戸さんだけに感謝を伝えましたが、もちろん綱さん、JUNONさん、スタッフのみなさん、そして映画を観てくださったお客さん一人ひとりに、心から感謝しています。この作品で得たものを、次の作品、次の現場でさらに進化した芝居として還元できるよう、これからも皆さんの心の“鈴”を鳴らせる役者でありたいと思っています」と真摯に語り、会場からは惜しみない拍手が送られた。

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