インドでの「おぼっちゃまくん」続編シリーズ制作秘話【第1回ANIAFF】
2025年12月14日 13:00

名古屋で開催中の「第1回あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル」ニューウェーブ部門で「おぼっちゃまくん (インド版)」が12月14日、ミッドランドスクエア シネマにて上映された。テレビ朝日国際ビジネス開発部の隅田麻衣子氏とシンエイ動画の岡野孝規プロデューサーが登壇し、作品を解説した。
隅田氏は、旧作の「おぼっちゃまくん」がコロナ禍にインドで放送され、パンデミックの暗い世の中で、おぼっちゃまくんのハチャメチャな楽しさが大爆発ヒットに繋がったと語る。「テレビ朝日で放送していた話数は全部インドに提供しきって、それでもぜひ続きが見たいという声をいただきました。そして、今すぐ(新シリーズが)欲しいのことで、日本で作ってインドに提供するのには間に合わず、試しにインドで作った」と経緯を明かす。続編はオール新作・全26話の新シリーズで、物語は日本で原作者の小林よしのり氏とシンエイ動画で作り、アニメーションをインドで制作した。

そして、「小林先生は今回の企画の1番の応援者。インドは子供人口だけで実は4億人いるんですとお話したら、『そんなに未来と希望に溢れた国で、お坊ちゃまくんが愛されているのが本当に嬉しい』とおっしゃってくださった」と小林氏も展開を喜んでいる。
インドで旧シリーズがウケた理由については「小林よしのりさんの原作の面白さ。そして、日本とインドの文化で共通するのは茶魔とおとうちゃまの家族愛。インドも学校が厳しく、学園生活や日常でハチャメチャなことが起こるのが面白がられている」と説明し、舞台背景や看板なども日本語のまま受け止めて楽しまれており、インド風に書き換える必要はないと言われたそう。
岡野氏は、「旧作でほぼ原作は使っているので、続編は原作からは10パートくらい、そのほかはオリジナル」といい、原作、旧作でおなじみの挨拶“ともだちんこ”は、様々な事情から使われないが「それに代わる挨拶“フレンドリッチ”というのを作ってもらい、その新しい挨拶のエピソードをインドでの1話に持ってきた」と明かすものの、旧作の魂や情熱を引き継ぐことに注力した。シリーズの構成には、旧作の監督を務めたやすみ哲夫氏が監修に入り、インドから上がってきたものに対しての判断を仰いでいるという。

インドのシリコンバレーと呼ばれるハイデラバードのグリーンゴールドというスタジオでアニメーションが作られた。「日本からまず提供するものはシナリオです。ここはインドで開発されるのは難しいと考え、日本で小林先生の監修を受けながら作りました。そして、キャラクターの設定と美術の設定」と、制作の流れを説明し、アニメーションに関しては「フラッシュを用い、パペットのようなものを使って動きをつくる。旧作当時は手描きだったのでルックが違うのは仕方ない」とコメント。

現地の写真や、制作過程の動画を用いてインドのスタジオでの制作風景も紹介され、隅田氏は「インドは国を挙げてエンターテインメント産業を育て、アニメ人材を育成しようとしており、女性の人材も多い」と付け加える。声優は旧作に寄せる形で、現地で採用したという。「茶魔の声の方がものすごくかわいくて、小林先生も気に入っていらした」と報告する。
テレビ朝日は「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」放送をはじめ20年前以上からインドに進出しており、今回の合作について隅田氏は「インドは今、経済発展していて、そういうダイナミックな国と一緒にやれることは得ることが多い。アニメについて日本は大国。そこをリスペクトしてくださって、新しことをやりたいインドとのコラボレーションはいい形になった」と述懐。インド以外の国での展開も期待しているという。

今後は、「シリーズをどんどん続けていきたいし、私は茶魔がマハラジャと対決してほしい。映画大国のインドで映画もやれたら」(隅田氏)、「過去の作品としてではなく、現在進行形で今の子供たちにも刺激が与えられる作品だと思うので、今後は子供世代にも届けられるよう考えたい」(岡野氏)とそれぞれ期待と展望を語った。
「第1回あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル」(ANIAFF)は12月12日~17日、愛知県名古屋市で開催。チケットは公式サイト(https://aniaff.com/)で発売中。
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