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杉咲花×今泉力哉が紡ぐ“普段着の恋の物語” 新ドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」1月14日スタート

2025年12月1日 05:00

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杉咲花が演じるのは、いつからか「きちんと⼈を好きになること」を避けるようになった主人公
杉咲花が演じるのは、いつからか「きちんと⼈を好きになること」を避けるようになった主人公

杉咲花が主演し、今泉力哉が監督・脚本を担う日本テレビ系の新水曜ドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」(毎週水曜午後10時放送)が、2026年1月14日にスタートすることがわかった。

ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」が話題を呼び、「⽚思い世界」「ミーツ・ザ・ワールド」など主演映画の公開が続く杉咲が演じるのは、27歳の⼟⽥⽂菜。⼩説家としてこれまでに2冊の⼩説を出版し、現在3冊⽬を執筆中。執筆以外に、普段は古着屋でアルバイトをしている。

現在、恋⼈はいるが、さまざまな過去の恋愛体験が影響して、いつからか「きちんと⼈を好きになること」「きちんと向き合うこと」を避けるようになった。「まっすぐ“好き”と⾔えたのはいつまでだろう?」と思った⽂菜は、いまの恋⼈と真剣に向き合うために、これまでの恋愛を振り返っていく。なお杉咲の日テレ系ドラマ出演は、「恋です! ヤンキー君と白杖ガール」(2021)以来となる。

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杉咲とタッグを組むのは、「愛がなんだ」「1122 いいふうふ」などで知られる今泉監督。「杉咲花の撮休」(23)では、今泉監督が第2話の監督、第3話の監督・脚本を手がけている。本作ではオリジナル脚本を書き下ろし、GP帯ドラマで初監督を務める。また監督陣には山下敦弘山田卓司も名を連ねている。

本作は、文菜が経験してきたさまざまな別れや叶わなかった恋などから、人を好きになることにどこか怖れを抱いていて、「大切な人とは付き合わない方がいいのではないか?」「そもそも恋愛とはなんなのか?」など逡巡しながらも前に進んでいくドラマ。冬と春の間を⾏き来するように、迷って、悩んで、“好き”が煮詰まっていく――間違いながらも真剣に⽣きる⽂菜をめぐる、“普段着の恋の物語”が紡がれる。

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脚本について、杉咲は「ささやかな瞬間ばかりが描かれた作品」と語る。今泉監督も「“なんかさ”とか“なんかね”という言葉は、それ自体としてはあまり意味を持たないけれど、ひとつの言葉を発する際にどれだけその言葉を真剣に発しているのか、言葉にすることを怖れているのか、などが表現できる気がして」と述べている。

⽂菜の現在の恋との向き合い⽅を描く上で、学⽣時代の恋⼈からいまの恋⼈に⾄るまで、それぞれの⼈と過ごした時間やその時々の恋愛感情が丁寧に描かれる。⽂菜の恋愛軸を形成した男性たちを演じるキャストも、後日発表される。

「冬のなんかさ、春のなんかね」は26年1月14日から日テレ系で、毎週水曜午後10時放送。杉咲、今泉監督のコメント(全文)は、以下の通り。


杉咲花(⼟⽥⽂菜役)
Q.今泉力哉監督の脚本を読んだ感想を教えてください。

言ってしまえば、とりたてて大きな事件が起きたり、登場人物が成長するようなこともあまりない物語なんです。でも、何気ない人と人とのやりとりの中で流れる「間」とか、小さな心の機微にも、思いやりや切なさがある。

あまりドラマにならないような、シーンとシーンの間にきっと繰り広げられているであろうささやかな瞬間ばかりが描かれていて。今泉監督らしい細やかな視点の優しさに筋肉がゆるまって、ふぅ、と息を吐きました。

Q.主人公・土田文菜はどんな人ですか? どのように演じていきたいですか?

文菜は、人を好きになるということから少し距離を取ってしまう自分自身について、葛藤したり、思考を繰り返したりしながら、真剣に生きている人です。

もしかすると文菜の行動は、共感からは離れるものかもしれません。ですが、時間の有限性であったり、どんな出会いにも別れが付きまとうことに対して、深い寂しさを感じてしまう感度の高さに、私は惹かれています。

文菜という人物を本当に実在する人のように見てもらえるように、ただそこにいられたらいいなと思います。

Q.本作の好きなポイントは?

一言の失敗も許されないような緊張感が張り詰めたこの時代に、自分の意思を持ったり、気持ちを伝えるということは、なんだか高いハードルがある気がします。そんな中で、悩み、失敗や反省もしながら、自分なりの答えを見つけ出していこうとする登場人物たちに、勇気をもらっています。

Q.視聴者の皆さんへ、メッセージをお願いします。

この座組で連続ドラマをやれることをたまらなく思っています。

恋愛をするひと、しないひと。恋愛がよくわからないひと、したくないひと。

自分という人間をいまも探しているひと。人の数だけ、いろんないろんな生き方があって。

多様な登場人物たちに、自分や家族や友達の姿を見つけだしてもらえるような作品にできたらいいなと思います。だらっと息抜きしながら見てもらえるように、私たちも気を楽にしながら、心を込めたいと思っています。


今泉力哉(監督・脚本)
Q.「冬のなんかさ、春のなんかね」とはどのような作品ですか?

誰かを好きになって、思いを伝えてつきあうことで、逆に決定的な別れがやって来て、その⼈ともう⼆度と会えなくなってしまうことがある。その⼀⽅で、お互いに惹かれ合っていても適度な距離を保った関係でいられたら、ずっと仲良く過ごすことができたりもする。じゃあ、本当に⼤切な⼈とは、好きな⼈とは、縁が切れないために恋愛関係にならない⽅がいいのではないか。そういう⼈と⼈との距離間について、ここ数年考えることが多くあって。それが今回のドラマの⼤きなテーマの1つになっている気がします。

これは紛れもなく恋愛ドラマですが、これまでのドラマや映画の中ではあまり取り上げられてこなかったような、⾔葉にできない悩みや葛藤について描けたらいいなと思っています。誰かに相談したら、“どうしてそんなことで悩んでるの?”と⾔われるようなことが描きたくて。なかなか好きな⼈ができない⼈とか、“恋愛もの”というだけでハードルが⾼いと思うような⼈、そもそも“好き”ってなんだっけ?っていう⼈にも楽しんでもらえるような作品になればいいなと思っています。

Q.タイトルについて、教えてください。

「⾔葉」ってその響きや⽂字の並びによって、重さや軽さ、柔らかさなど、さまざまな表情があると思っていて。今回はなるべく重⼒がない⾔葉を探していました。“なんかさ”とか“なんかね”という⾔葉は、それ⾃体としてはあまり意味を持たないけれど、ひとつの⾔葉を発する際にどれだけその⾔葉を真剣に発しているのか、⾔葉にすることを怖れているのか、などが表現できる気がして。また、今作はほぼほぼ会話劇で、冬から春の間にいろんな話をしていることを象徴するタイトルをずっと考えていて、この⾔葉に辿り着きました。

Q.杉咲さんが主演することで楽しみにしていることは?

以前ドラマでご⼀緒してみて、杉咲さんにはとても繊細で真⾯⽬で、⾯⽩い⽅だなという印象を持っています。⽂菜って、何に悩んでいるのかも漠然としていて、脚本を書いた⾃分でも理解できない部分がある⼈間なので、演じるのがすごく難しい役柄だと思うのですが、そういった部分も杉咲さんとだったら⼀緒に悩んで、考えて、楽しんで、いい作品をつくっていけるのではと思っています。杉咲さんの思考と、声や⾝体の魅⼒とともに、このドラマをつくれることはとても光栄で⼤変⼼強いです。

Q.視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

主⼈公の⼟⽥⽂菜は万⼈から好かれるようなキャラクターではないかもしれません。でも、“私は⽂菜のことがすごくわかる”とか“⾃分だけかもと思っていた悩みや苦しさを描いてくれている”と思ってくれる⼈が必ずいると信じて脚本を書いています。

恋愛って、考えれば考えるほどわからなくなってしまったり、呼吸がしにくくなってしまったり、しなきゃしないでいいものだったりするのですが、そういった⼈々が⽂菜を⾒て、今のままでいいんだ、とか、私だけじゃないんだ、と思ってもらえたら幸いです。

私は普段、主に映画を⼿がけているのですが、ある時、杉咲さんが「今泉さん、ドラマもとてもいいんですよ」って⾔ってくださったことがあって。お茶の間だったり、⼀⼈暮らしの部屋だったり、バイト先の休憩室だったり、⾏きつけの定⾷屋の天井の隅っこのテレビだったり。思い思いの場所で、たくさんの⼈が同時視聴する“テレビドラマ”という媒体で、この物語を届けられること。また、オリジナル脚本でこんな機会を頂けたことに感謝しつつ、この作品に触れた⼈が少しでも笑えたらいいなと思っています。お楽しみに。

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