「黒の牛」予告編公開 田中泯による「場踊り」&トークイベント開催決定
2025年11月13日 11:00
映画は、禅に伝わる悟りまでの道程を十枚の牛の絵で表した「十牛図」から着想を得て、全編フィルム撮影にこだわり8年の歳月をかけ完成させた蔦監督の長編第2作。主演はツァイ・ミンリャン監督作品で知られるリー・カンション、映画「国宝」で歌舞伎役者・小野川万菊を演じ、強烈な印象を残した田中泯が禅僧を演じ、音楽は生前参加を表明していた坂本龍一の楽曲を使用。撮影も長編劇映画では日本初となる70ミリフィルムを一部使用している。
2024年東京国際映画祭でプレミア上映された後、第49回香港国際映画祭にて最高賞のFirebird Awardを受賞、また第26回全州国際映画ではNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)を受賞するなど高い評価を得ており、「予想を覆す独創的な映像世界。普遍的かつ超越的な瞑想的体験」「人間と世界に対する監督の洞察に満ちた探求と独自の世界観が際立っている」などと絶賛された。
(C)BlackOX_2025予告編は、禅僧として出演する田中泯による「私は、何者でもありたい」というセリフから始まる。生前、本作への参加を表明していた坂本龍一による楽曲「20210310」(アルバム「12」収録)とともに、雨や雷、虫の声や牛の咀嚼音といった自然音が重なり合い、森羅万象の息づかいが静かに立ち現れる。35mm白黒映像が生む深い黒の階調に身を委ね五感を研ぎ澄ませば、圧倒的没入を予感させる仕上がりだ。

なお、本作の公開を記念し、12月14日にスペシャルイベントの開催が決定。現在、墨田区・牛嶋神社にて開催中の「映画『黒の牛』特別展覧 ― 牛嶋神社」の特別プログラムとして、本作に出演する今年の文化功労者にも選ばれ、「国宝」での演技が話題の田中泯が、その場所・空間に身をゆだねながら、即興的に生み出す「場踊り」を披露する。さらに、主演のリー・カンションが緊急来日し、田中泯、蔦哲一朗監督とともにトークイベントを開催。参加は映画『黒の牛』Xアカウント(@BlackOX_2025)をフォロー、固定ポストをリポストした方の中から抽選での招待となる。詳細は公式HP(https://alfazbetmovie.com/kuronoushi/installation/)で告知している。
映画は2026年1月23日から、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿K`sシネマほか全国公開。
(C)NIKO NIKO FILM / MOOLIN FILMS / CINEMA INUTILE / CINERIC CREATIVE / FOURIER FILMS
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