ジェレミー・アレン・ホワイトが“伝説”を語る特別映像 映画「スプリングスティーン」著名人コメントも発表
2025年11月10日 12:00

20世紀を代表するロック・アイコンで、“The Boss”と称されるブルース・スプリングスティーンの若き日を描く音楽ドラマ「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」の特談映像が、このほど公開された。名曲「Born in the U.S.A」に乗せて、主演のジェレミー・アレン・ホワイトが、ブルース・スプリングスティーン“伝説”を語っている。
1982年。キャリアの岐路に立つブルース・スプリングスティーン(ホワイト)は、名声の影で深い孤独と葛藤に揺れていた。ロックスターとしての喧騒を離れ、彼が向かったのは、誰もいない荒野のような“どこでもない場所”。4トラックのレコーダー1台、手元にあるのは曲になりかけた断片だけ。恋人との時間、幼き日の母との思い出、そして父との確執に苛まれながら、彼は静かに魂を刻み始める。その時、彼に何が起こっていたのか――。伝説の名盤「ネブラスカ」創作の舞台裏と心の旅を描き出す。

特別映像は、「ブルース・スプリングスティーンは伝説だ」と語るホワイトのコメントで幕を開ける。劇中でスプリングスティーンがシャウトする本編シーンのバックには、「ネブラスカ」と同時期にレコーディングされていたスプリングスティーンの名曲「Born in the U.S.A.」が流れている。歌っているのは、もちろんホワイト。82年、孤独な創作活動を続けていたスプリングスティーンは、この時期に「Born in the U.S.A.」の原曲を作り、複数のバージョンを収録していたのだ。
ホワイトは、1984年にリリースされ爆発的なヒットとなったアルバム「Born in the U.S.A.」で「世界の頂点に立つ、その前夜。物語は、まだ道を探していた一人の男から始まる」と語る。1982年、全世界で140公演に及んだ「The RIVER」ツアーを終えたスプリングスティーンは、故郷ニュージャージーに戻り、たったひとりで孤独な創作活動を始めた。

画面には、「Born in the U.S.A.」のレコーディングを見守ったマネージャーのジョン・ランダウ(ジェレミー・ストロング)がサウンドディレクターと抱き合うシーン、ステージを終えて楽屋へと歩くスプリングスティーンの姿、夜の町で「愛してるよ!ブルース」とファンに声をかけられ、「ホットに行こうぜ」とランダウと言葉を交わす。さらにモノクロで焼き付いている幼少期の記憶、自宅の寝室でギターを弾く姿、手に入れたばかりの新車を走らせる若き日々が綴られていく。

「リアルなものを探すは大変だ」――自分の中にある切実な思いを新たな曲に昇華させようと創作を続けるスプリングスティーンに、「だろうな」と応じたランダウは、自宅の寝室で収録された曲にじっと耳を傾ける。恋人フェイ(オデッサ・ヤング)とメリーゴーランドでのひとときや思索する姿が重ねられ、自宅で録音を終えたスプリングスティーンが、ミキサーを務めたマイク・バトラン(ポール・ウォルター・ハウザー)に「よかったろ」と問いかける場面で結ばれている。
「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」は、11月14日から全国公開。なお、著名人コメントも発表された。詳細は以下の通り。
その歌声は、くすぶる若き心を受け止めて、私たちをここではないどこかに連れ出してくれた。
音楽に向き合う純粋さを持つものだけが到達できる、ミュージシャンとオーディエンスの絆。その創作の現場を、私は本作で確認した!
マッチョな風貌とは裏腹に心の痛みや弱さをオープンに語り、マイノリティのために声を上げ続ける優しき<ボス>が、幼少期の傷や己の弱さと対峙し始めた心の旅路。その出発点が「Born in the U.S.A.」が生まれる前の「ネブラスカ」にあったとは。ボスの姿勢と同様、どこまでも誠実に心の不調と向き合った一作。これほどシンパシーを覚える伝記映画は初めてかもしれない。
ロックの殿堂を讃える、純然たるハリウッド映画。
今を過去ではなく、今を今にするために通らなければいけない道のりがあることを教えてくれる。
深い味わいを与えるジェレミー・アレン・ホワイトの快進撃はどこまで続くのか。
「一流シェフのファミリーレストラン」で一躍追わなければいけない存在になったが、学校の優等生、プロレスラー、そして伝説のミュージシャンと常に変幻自在だ。彼の力強い瞳には、スター俳優の系譜に連なる物憂げな情けなさがきちんとある。
世界的なスーパースターとなってもなお、市井の人々の代弁者であり続けることができたスプリングスティーン。本作はその謎を見事に解き明かしてくれる。
彼の繊細な魂を守り抜いた音楽ジャーナリスト出身のマネージャー、ジョン・ランダウになりきったジェレミー・ストロングの名演に心を打たれた。
「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」。
この米国賛歌だと思い込まれたタイトル作の天文学的ヒットによってブルース・スプリングスティーンは国民的英雄になる。しかしその歌詞はベトナム戦争への内省に溢れ、決して自国肯定ではなかった。そんな自己矛盾を抱えながら彼は世界を熱狂させるロックヒーローである事を引き受けた。深い葛藤を内に秘めながら。これはその2年前の物語。今明かされるリアルに魂が震える。
苦悩、困惑、逡巡、葛藤だけではない〈重荷〉を抱えていたアルバム『ネブラスカ』!
抗う術のない父との関わり、愛おしい母。過去との対峙が浮き彫りにする家族の〈絆〉。
『孤独のハイウェイ』が明かす予想外の逸話に、言葉を失くすよりほかなかった!
華やかなアメリカは出てこない。晴れた青空も出てこない。心の苦しみを全身で受け止めるスプリングスティーンが、殺風景な部屋で素手の曲作りに挑んでいる。その姿に正対する監督も、肝を据え、肚を決めて、素手で映画を撮っている。素手の勝負と素手の勝負がぶつかり合い、並々ならぬ緊迫感が画面に立ち込める。
出だしからホンモノのスプリングスティーンのライブ映像かと思うほどの凄い役作り!! Born in the USA完成したところ涙腺崩壊!! 数日経っても、まだ胸がジーンとしてます!
びっくりした。バンドと共に時代を駆け抜けるロック・ミュージシャンのブルースの姿が描かれている劇映画だろうと思って見たら、ギター弾き語りの自宅録音で作った1982年の異色アルバム『ネブラスカ』の頃の彼に焦点があてられたとてもシリアスな作品だった。思索し、内省し、創作に打ち込み、商業主義に与しないブルース。父との確執、母への愛、恋愛観。ミュージシャンというよりも人間としてのブルースが丁寧に描かれた重くて深い劇映画だ。
ある時からブルース・スプリングスティーンは筋肉隆々で、きっとそれは長時間に及ぶ過酷なステージの為に作り上げた鎧だと思うのですがどうしてもその視覚的なイメージから「兄貴!」な印象を持つ人は多いと思います。
でもこの作品が描く「ネブラスカ」を作った時期のブルースこそが本来のブルースであって、本来も何もずっとブルースはブルースなんだ僕たちなんだと思うと胸が熱くなる映画でした。
ベッドルームのデモテープと、大観衆の熱狂。
メガスターへの道を螺旋状に登りながらも、透き通る孤独の美しさを信じたブルース。
彼は『ネブラスカ』で、歴史上誰よりも正直なシンガーとなった。
疾走するロックンロール・ビートに乗せてブルース・スプリングスティーンが繰り出す圧倒的な咆哮。そして、その背後に潜む深くダークな闇。両者が、時に絡み合い、時に反発し合いながら共存しているからこそ、彼の音楽はこの上なく魅力的に響く。ぼくたちの心を熱く震わせてくれる。そんな謎解きを、スコット・クーパー監督は淡々と、しかし確かな手応えとともに描き出す。沁みます。
“走るために生まれた”男、ブルース・スプリングスティーンが、ふと立ち寄った人生のインターチェンジ。そこでのかけがえのない体験を描いたのがこの映画だ。なぜ彼は今まで走り続けてこれたのか? 『ネブラスカ』を作れたから、そして仲間たちがいたからだ。本作を観れば、そのことがよく分かる。
華やかな『ボーン・イン・ザ・USA』と対を成す暗黒アルバム『ネブラスカ』。独りギターをかき鳴らし罪人たちの呪いを吐き出すスプリングスティーンはまるで友川カズキ。誰しも隠す心の闇に『孤独のハイウェイ』は続いている。
一人のミュージシャンのターニングポイントを、闇を抱えた名盤の世界観を、スコット・クーパー監督が見事に映画化。
様々な葛藤を抱えながら『ネブラスカ』に取り憑かれていくブルース・スプリングスティーンを、ジェレミー・アレン・ホワイトが全身全霊で熱演。
この映画を通じてスプリングスティーンに出会えたような気がした。「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」しか聴いたことがない人にこそ観てほしい。
従来の音楽伝記映画とは一線を画す、創作の本質に迫る静かなる探究の深み。
もともとデモテープのつもりで自宅録音された『ネブラスカ』は“ベッドルームミュージック”の先駆的な一例だ。
収録された楽曲群は個人的な情念を出発点としながらも、アメリカの周縁に生きる人々の声を物語として昇華している。
この映画はブルース・スプリングスティーンという語り部の源を探る視座から、音楽と人間の関係を再定義する。
優れた音楽は音楽家の内面からどのようにして生まれるのか。
その過程が、曲作りからレコーディング、マスタリングに至るまで、背景にある幼少期のトラウマを浮き彫りにしながら、嘘なくスリリングに記録されている。
音楽を真に理解する人たちによる、音楽を真に愛する人たちのための映画。
“ボス”ではない、壊れもののような青年のブルース・スプリングスティーンを演じるのに、ジェレミー・アレン・ホワイトほどの逸材がいるだろうか。
むき出しの魂を象徴するような、ケースのないカセット。そこに吹き込まれた音楽に至る魂の軌跡が繊細に描かれている。
ブルースがどれほど繊細な人だったのか――彼の複雑な心の奥をはじめて知り、胸を打たれました。だからこそ、あれほど正直で心に響く詞が生まれたのでしょう。ブルースという人そのものを丁寧に描いた、重厚で素晴らしい映画です。絶対にお見逃しなく!
(C)2025 20th Century Studios
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