世界最大級の映画データベースに「インティマシー・コーディネーター」などの職種が追加
2025年11月9日 11:00
Photo by Nikolas Kokovlis/NurPhoto via Getty Images世界最大級の映画・テレビ番組データベースIMDbが、クレジット表示の大幅な拡充をしたことが明らかになったと、米IndieWireが報じている。新たに12の職種カテゴリーが新設・拡充され、これまで「Additional Crew(その他のスタッフ)」に分類されていた職種が、音響部門やVFX部門と同等の扱いを受けることになる。
IMDbはAmazon傘下の世界最大級のオンライン映画データベースで、映画・テレビ番組の作品情報、キャスト、スタッフ情報を網羅している。業界のプロフェッショナルは有料版のIMDbProを利用し、自身の経歴管理や業界関係者の情報検索を行っている。ハリウッドを中心とする英語圏の映画業界では、事実上の標準的な情報源として機能している。
今回の変更により、IMDbは合計45の専門職クレジットカテゴリーを持つことになる。新設・拡充される12の職種は、振付、カラー部門、ケータリング、安全衛生部門、インティマシー・コーディネーター、法務、製作部門、製作財務・経理、小道具部門、広報、パペット、そして吹き替え声優だ。
特に注目すべきは、インティマシー・コーディネーターが正式なクレジットカテゴリーとして認められたことだ。この職種は、性的な描写を含む撮影現場で俳優の心理的・身体的安全を守る専門職である。#MeToo運動以降、ハリウッドで急速に普及し、俳優と監督の間に立って同意の確認や境界線の設定を行う役割を担っている。正式カテゴリーとして認められたことは、映画業界における意識の変化を象徴している。
IMDbは、この変更を実現するために、複数の業界団体と協力した。
IMDbは2022年にも、1100万人の著名人、映画製作者、スタッフに影響を与える大規模なネームページのリデザインを実施している。また、カリフォルニア州法の成立を受けて俳優がデータベースから年齢を削除できるようにしたり、2019年にはトランスジェンダーコミュニティからの抗議を受けて個人ページから出生名を削除する措置を講じるなど、より包括的なデータベースを目指す改革を続けてきた。
IMDbは今後もさらなる職種の追加を計画しており、映画・テレビ産業における多様な才能への認識が広がっていく動きは続きそうだ。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
人生にぶっ刺さる一本
【すべての瞬間が魂に突き刺さる】どうしようもなく心が動き、打ち震えるほどの体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
プレデター バッドランド
【ヤバすぎる世界へようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”=非常識なまでの“面白さと感動”
提供:ディズニー
あまりにも凄すぎた
【“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作】これはフィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 壮絶な演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ