スマホがテーマの河森正治監督オリジナル長編を初お披露目 SUZUKA「魂からこの作品に向きあうことができました」
2025年10月29日 15:30

第38回東京国際映画祭のアニメーション部門で10月28日、劇場アニメ「迷宮のしおり」がアジアン・プレミア上映され、河森正治監督、「新しい学校のリーダーズ」のSUZUKA(前澤栞/SHIORI役)、原田泰造(小森役)、伊東蒼(倉科希星役)、齋藤潤(山田健斗役)が上映前に会場の角川シネマ有楽町で舞台挨拶を行った。
同作は、「マクロス」「アクエリオン」シリーズで知られる河森監督によるオリジナル長編(2026年1月1日全国公開)。スマホの中に閉じ込められた女子高生の栞が繰り広げる脱出劇が歌を交えて描かれる。
主人公の前澤栞を演じたSUZUKAは、「河森監督率いる(スタッフの)皆さんがつくりあげた、この『迷宮のしおり』を、早くみんなに楽しんでいただきたいなと思って、ワクワクドキドキしております」と挨拶。日本で初めて同作を見るファンからの大きな歓声やリアクションに、「熱気がすごい」(原田)、「めちゃめちゃ体温あがっています」(齋藤)、「この空気感で映画を見ていただけるのが、とにかくうれしい」(伊東)と、登壇者たちは満面の笑みをうかべていた。
本作は河森監督にとって、テレビシリーズの劇場版などではない、初のオリジナル脚本による長編アニメーション。MCの藤津亮太氏(プログラミング・アドバイザー)から企画の発端を訊ねられた河森監督は、自分のスマホをよく割れたり置き忘れたりしたことがあったことが発想のきっかけになったと明かした。

河森「スマホって、自分の個人情報や履歴、写真など、いろんなものがはいっていて、ほとんど自分の分身みたいなもの。だとすると、スマホが割れるのは自分のどこかが割れている、置き忘れるのは自分の一部を置き忘れているんじゃないかと感じたことがあって、ずっと気になっていたんです。現代人でスマホを使っていない人はほとんどいない時代になっているので、(その発想を題材にすれば)誰が見ても楽しめる映画になるんじゃないかなと思いました」
MCの藤津氏から各演者に、役の紹介とあわせて自分と似ているところを聞かれる場面もあった。SUZUKAは、栞がSHIORIという“もうひとりの自分”と繰りひろげるストーリーに、SUZUKA自身が自分の中にある強い部分と弱い部分を戦わせながらステージにあがっている日々を振り返りながら、「すごく共感できる部分があった」と述懐。「この作品を私に与えてくださったことにすごくチャンスを感じて、魂からこの作品に向きあうことができました」と語った。
第38回東京国際映画祭は、11月5日まで開催。なお「迷宮のしおり」は、10月30日午後5時30分から角川シネマ有楽町で再上映される(トークはなし/執筆時点で残席わずか)。
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