ホラー映画好きは社交的で協調性が高い? 意外な性格特性が明らかに
2025年10月21日 20:00
ホラー映画が好きな人は暗くて内向的――そんな先入観を覆す研究結果が発表された。医学系学術誌「Cureus」に掲載された最新研究によれば、ホラー映画ファンは実際には社交的で協調性が高く、感情的にも安定している傾向があるという。
研究チームは、インドの大学生300人(20〜23歳)を対象に、映画ジャンルの好みと性格特性の関連を調査した。参加者には、アドベンチャー、ドラマ、コメディ、恋愛、ホラー、ミステリーの6ジャンルについて好みを順位付けしてもらい、同時に心理学で広く用いられる「ビッグファイブ」性格特性テストを実施。相関分析および回帰分析で詳しく分析した。
分析の結果、ホラー映画を好む学生は外向性、協調性、誠実性のスコアが高いことが判明した。外向性の高さは社交的で活発、人との交流を楽しむ傾向を示し、協調性の高さは他者への思いやりや協力性を、誠実性の高さは責任感の強さや計画性を表している。
さらに注目すべきは、ホラー映画ファンの神経症傾向と開放性のスコアが低かったことだ。神経症傾向が低いということは、感情的に安定しており、不安やストレスに強いことを意味する。開放性の低さは、抽象的なアイデアよりも現実的で具体的なものを好む傾向を示唆している。研究チームは「恐怖やサスペンスを扱う映画を楽しむ一方で、外向的で協力的、そして組織的な性格を持つ学生たちの姿が浮かび上がった」と述べている。
他のジャンルでも興味深い傾向が見られた。アドベンチャー映画を好む学生は外向性が高く、誠実性と神経症傾向は低い、より自発的で感情的な反応が少ない性格だった。ドラマ好きの学生は誠実性と神経症傾向が高く、外向性は低い、内省的で責任感が強く感情的に敏感な傾向があった。恋愛映画を好む学生は神経症傾向と開放性が高く、外向性と協調性は低かった。ミステリー好きの学生は開放性が高く、誠実性と協調性は低いという結果だった。
興味深いことに、コメディに関してはどの性格特性とも明確な関連が見られず、幅広い性格の人々に好まれるジャンルであることが示された。
この研究にはいくつかの限界がある。調査対象がインドの大学生という限定的な年齢層と文化圏に偏っているため、結果を他の年齢層や文化圏に一般化することはできない。また、調査は一時点で実施されたものであり、ある性格の持ち主が特定のジャンルを好むようになるのか、それとも特定のジャンルを好むことで性格が形成されるのかという因果関係は明らかになっていない。
それでも研究チームは、こうした映画の好みと性格の関連性が、将来的には採用活動や心理的スクリーニングに応用できる可能性があると指摘している。
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