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天海祐希、吉永小百合と“親友”になったら?「親友だなんて、百万年早い」と謙遜しつつも「旅行に行きたい」

2025年10月17日 22:30

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「てっぺんの向こうにあなたがいる」合同記者会見の様子
「てっぺんの向こうにあなたがいる」合同記者会見の様子
(C)2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会

世界最高峰のエベレストに女性として世界初登頂した田部井淳子さんの生涯を描いた「てっぺんの向こうにあなたがいる」の合同記者会見が10月17日、ホテルニューオータニ大阪で行われ、主演の吉永小百合、共演の天海祐希阪本順治監督が出席した。

“女性だけで海外遠征を”を合言葉に女子登攀クラブを設立し、1975年にエベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登攀隊長として、 世界最高峰のエベレストの女性世界初登頂に成功した田部井さんは、生涯で76カ国の最高峰・最高地点の登頂を成功させた。映画では、“てっぺん”に挑み続けた女性登山家・多部純子(演:吉永/モデルは田部井さん)の勇壮な生涯を壮大なスケールで描く。

画像2(C)2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会

吉永は、冒頭の挨拶で「私は20代の頃、ちょっとした山ガールで山に登ることが大好きだったのですが、そのうちに登ることが辛くなり、スキーに転向しました。今はほとんど登っていませんでしたが、2012年に田部井淳子さんにお会いしてすっかり魅了されました。今回このような形で田部井さんをモデルにした作品に出演できるということで、嬉しく思いました」と喜びを口にする。一方の天海も「今回は小百合さんの盟友という役を仰せつかりました。『小百合さんとまたご一緒させていただけるなら』と思って飛び込み、阪本監督を先頭にたくさんの方々の熱意がこもった映画に仕上がりました」と話した。

画像3(C)2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会

撮影中の印象的なエピソードについて、3人はこのように語った。

阪本監督「富士山での撮影は天候に左右され、何度もトライできる場所ではありませんでした。そして『これは4日目の奇跡を狙うしかないね』と朝4時出発くらいに山へ登り始め、そこで(多部純子・正明の)ご夫婦の素晴らしい場面が撮れたことが印象に残っています。『これで映画が上手くいく』という安堵感を得られました」
天海「吉永さんと一緒に山を登ったシーンがありますが、そのときに歩いた丘が『吉永の丘』というそうで、小百合さんにちなんで付けられたようなんです。そこに小百合さんと一緒にいられることがとても奇跡のようで嬉しくて。『なんて素敵なことなんだ』と一歩一歩、踏み締めて歩きました」
吉永「あの丘の景色のすばらしさと空気のおいしさ、そして天海さんと一緒にテントに入って歌を歌ったり、本当に友だちという感じで演じられたりしたのは、ずっとずっと思い出に残ると思います。それと私が歌を歌うシーンがあり、天海さんが先に撮影を終えられたのですが、ずっとステージのわきで私が歌っているところを見守ってくださったんです。感謝、感謝です」
画像4(C)2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会

吉永は、自身のラジオ番組に田部井さんが出演したときのことも回想。「2012年、私がやっておりますラジオ番組にご出演いただきました。そのときは東北の高校生たちを富士山に連れていくためのプロジェクトに対する想いをアピールされました。とにかく明るくて、なんでも話してくださって、お耳にはピアスをつけていらっしゃって。大ファンになりました。私が『登山家』と言ったら、田部井さんは『愛好者です』とおっしゃったんです。そういうところがとても謙虚でいらっしゃり、『こういう方がエベレストに登ったんだな』という思いがいたしました。私より3センチくらい背が低くていらっしゃって、そういう方が大変な苦労をなさりながらも世界中の山を踏破しているということで、大ファンになりました」と振り返った。

また、田部井さんをモデルにした純子を演じるにあたっては、「田部井さんの『一歩一歩、前へ』という心と、大変なご病気になっても『病人にはならない』と前へ進んでいらっしゃるところをしっかり出したいと思いました」と演じる上で心掛けたという。

画像5(C)2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会

そんな純子を青年期から支えた悦子について、天海は「悦子さんは、純子さんのことが大好きだったんだと思います。悦子さんの夢を実現しているというか、人として、女性としてのバイタリティ、生き方、純粋な想いなど、悦子さんからするとキラキラしたものを、ひけらかすわけではなく自分の中に秘めて毎日を大切に生きている純子さんがとても魅力的だったのではないでしょうか。すごく憧れていた人なんじゃないかなと私は受け止めていて、それは私自身の小百合さんに対する想いとリンクしていたんです。悦子さんが、純子さんを見つめる視線などは、私が見つめる先にいつも小百合さんがいらっしゃったときの気持ちと重なります」と役に共感できたのだそう。

劇中では、純子の青年期をのんが、現代期を吉永が演じている。阪本監督は2人について「のんさんと吉永さんには、田部井さんの書物の中から印象的だった言葉などを箇条書きしてお渡ししていました。そして、そこから外れないようにやってもらいました。のんさんに対しては自在に生きているという印象があり、田部井さんとの近さを感じていました。あと吉永さんのデビュー当時の写真集を見てみたら、のんさんと目元がそっくりだったので、キャスティングをさせていただきました。(撮影は)吉永さんの場面からクランクインしました。のんさんは、吉永さんの演じる様子の見学にも来られ、(演技の)リズムをつかもうとしていらっしゃいました」と共通点などを挙げた。

画像6(C)2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会

同作で心を揺さぶるのが、純子と正明(演:佐藤浩市)の夫婦の関係性。2人で富士山に登る場面は、特に感動的なシーンとなっている。

吉永「浩市さんは高所恐怖症だと仰っていて、私は『富士山はどうだろう』と心配していたのですが、七合目くらいではものすごく力強く私を引き上げてくださいました。だから高所恐怖症というのは“三味線”だったのではないかと私は思っています。あと純子が、手が痺れて料理ができなくなるシーンでは、浩市さんが夫役として料理を作ってくださいました。すごく上手で、大根の面取りなども普段からやっていらっしゃるのか、奥様から教わっていらっしゃるのか謎なのですが、安心して夫婦の関係をお互いに演じられました」
画像7(C)2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会

ちなみに吉永と天海は同作を通してさらに絆が深まった様子。「もし親友になったら、二人でやりたいことは?」という質問に対し、天海が「小百合さんと親友だなんて、百万年早いです」と謙遜しながら、「旅行がしたいです。これが実現するならカメラに付いて来ていただいて。私が全部企画して、小百合さんを(旅に)お連れするので」と旅行プランを打ち明ける。

すると吉永は「いつも天海さんから500文字くらいメールが届くのですが、それで励まされることがとても多かったです」と天海への信頼を表した。

記者会見の最後に、吉永は「田部井さんは『人生、八合目からがおもしろい』とおっしゃっていました。ちょうど私もその辺に差し掛かっています。これからも一歩ずつ、田部井淳子さんのように歩いていきたいと思います」とコメント。天海が「自分が信じた道を一生懸命、一歩一歩、歩いていくということをこの映画を見て実感していただけたら。見ていただいた方の心に、田部井さんの想いや、スタッフ、キャストのみなさんの想いが届くように祈っています」と話すと、阪本監督は「劇中には高校生たちがたくさん出て来ます。思春期の子どもたちにもたくさん見ていただきたいです。昨今、道標になるような大人を見かけなくなりました。ですから高校生のみなさんに『あなたたちの映画でもあります』と思っています」とそれぞれ作品をアピールした。

てっぺんの向こうにあなたがいる」は、10月31日公開。

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