オースティン・バトラーが陰謀論を拡散する怪しい教祖に アリ・アスター最新作本編映像
2025年10月16日 16:00

A24製作、アリ・アスター監督、ホアキン・フェニックス主演の最新作「エディントンへようこそ」。オースティン・バトラー演じるカルト教祖ヴァーノンがSNS上で陰謀論を熱弁、そして拡散する<扇動動画>を切り取った本編映像と場面写真が公開された。
本年度カンヌ国際映画祭のコンペティション部門出品作で、前作「ボーはおそれている」に続くアスター監督とフェニックスのタッグ作。共演はペドロ・パスカル、エマ・ストーン、オースティン・バトラー、ルーク・グライムス、ディードル・オコンネル、マイケル・ウォードら実力派が顔をそろえる。
物語の舞台は2020年、ニューメキシコ州の小さな町、エディントン。コロナ禍で町はロックダウンされ、息苦しい隔離生活の中、住民たちの不満と不安は爆発寸前。保安官ジョー(ホアキン・フェニックス)は、IT企業誘致で町を“救おう”とする野心家の市長テッド(ペドロ・パスカル)と“マスクをするしない”の小競り合いから対立し「俺が市長になる!」と突如、市長選に立候補する。ジョーとテッドの諍いの火は周囲に広がっていき、SNSはフェイクニュースと憎悪で大炎上。同じ頃、ジョーの妻ルイーズ(エマ・ストーン)は、過激な動画配信者(オースティン・バトラー)の扇動動画に心を奪われ、陰謀論にハマっていく。
エディントンの選挙戦は、疑いと論争と憤怒が渦を巻き、暴力が暴力を呼び、批判と陰謀が真実を覆い尽くす。エディントンの町と住人は誰も予想できない破滅の淵へと突き進んでいく。暴力、陰謀論、SNSの暴走がすべてを焼き尽くす“炎上スリラー”に仕上がっている。
このほど公開されたのは、バトラー演じるカルト教祖ヴァーノンがSNS上で陰謀論を熱弁、拡散する<扇動動画>。「我々は侵略されている」「人間の思考が消されつつある」「新しい神が現れた」と過激な言葉を連ね、人々の不安と怒りを巧みに煽っていくースクリーン越しに伝わるその狂気とカリスマ性は、まさに人を惑わすカルト教祖そのもの。バトラーの妖しい存在感が圧倒的なインパクトを放つ。
アリ・アスターはヴァーノンについて「ハーメルンの笛吹きのような人物」と表現する。「インターネット上の“クレイジーな人々”を単に反映させるのではなく、より包括的で、漠然とした存在にしてほしい」とバトラーにはリクエストしたという。ヴァーノンはインターネットによって作り出された“実体のない存在”であり、「彼が何を考え、何を訴えたいのかはわからない。ただ、人々に“答え”を与えようとするんだ」と監督はその意図を明かしている。また、今回アリ・アスター作品に初参戦となったバトラーは「アリのように、豊かで複雑かつニュアンスのある登場人物を描ける人は貴重だ。決まった枠に押し込むのではなく、両手でしっかり支えてくれるようなイメージだね」と演出に対する信頼を語っている。
映画は12月12日からTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。
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