“疾走系”犯罪映画「ジャグラー ニューヨーク25時」緊張感あふれる予告編と場面写真公開 RHYMESTER・宇多丸が推薦コメント
2025年10月8日 17:00

権利問題から世界的に鑑賞が叶わず、長らく幻の作品と言われていた“疾走系”犯罪映画の金字塔をリマスターした「ジャグラー ニューヨーク25時 4K修復版」の予告編と場面写真が公開された。あわせて、本作をこよなく愛するRHYMESTER・宇多丸のコメントが披露された。
本作は、ニューヨークの街を舞台に、娘を突然誘拐された父親の、事件発生の朝から決着がつくまでの命懸けの追跡劇。その息つく間もないスピード感と臨場感にあふれる物語に多くのファンを生み出すものの、権利問題から世界的に長らく鑑賞が難しく、配信はおろかパッケージとしても1980年代に一度VHSが発売されただけの幻の名作だ。
元警察官のトラック運転手ショーン・ボイド(ジェームズ・ブローリン/「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」のジョシュ・ブローリンの父)は妻と別れ、一人娘のキャシーと暮らしていた。ボイドはキャシーの15歳の誕生日を祝い、学校に行くキャシーをセントラル・パークまで送っていく、二人にとっていつもと変わらない平穏な一日が始まるはずだった。しかし突然、キャシーは見知らぬ車に引きずり込まれてしまう。目の前で娘を誘拐されたボイドは血眼になって後を追うが、途中で車の横転事故を起こし病院に搬送されてしまう……。
原作はアメリカを代表するベストセラー作家ウィリアム・P・マッギバーンの同名小説。撮影は1978年7月にニューヨークで開始され、当初は「国際諜報局」(65)等で知られるシドニー・J・フューリーが監督を務めたが、主演のジェームズ・ブローリンが撮影中に足を骨折し撮影が中断。フューリーは次作のスケジュールが迫っていたため降板し、後任としてTVドラマ「刑事コロンボ」や「スター・トレック」などを手掛けていた、気鋭監督ロバート・バトラーが抜擢された。バトラーは、「何よりも観客が息つく間もなく画面にのみ込まれ、たたみかけるアクションとサスペンスで圧倒する。臨場感が第一だ」と語っている。
映画人の中でも本作のファンは多く、クエンティン・タランティーノは「カーアクションが最高な映画!!」として、エドガー・ライトが「ベイビー・ドライバー」(17)を制作する際に本作を薦めたという。ライトはその時に初めて本作を観て制作の参考にしたと語っている。
予告編は、1970年代終わりのまだ危険で猥雑だった頃のニューヨークの街の様子を映し出す。リハーサルも含めると40台近くの車が壊れたという迫力のカーアクションシーンや、主人公のボイドがニューヨークの街中を走り抜ける姿と共に、クエンティン・タランティーノの「最高のカーアクションだ!!」というコメントとショーン・ベイカーの「古き良き時代のいかがわしいニューヨークが見事に描かれている。」というコメントが紹介されている。また、RHYMESTER・宇多丸がコメントで触れた、誘拐犯を演じたクリフ・ゴーマンの“異様な食事シーン”も確認できる。
なお、本作のムビチケオンライン券が10月10日から発売開始される。映画は12月5日から、シネマート新宿ほか全国順次公開。
(C)1980 GCC Films, Inc
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