筒のなかで息止め、素手原付チキンレース、アフリカからの命がけの帰還… みなみかわ、“命の危険を感じた瞬間”を赤裸々告白
2025年9月27日 07:00

実際に起こった潜水事故を題材にしたサバイバルスリラー「ラスト・ブレス」(公開中)の公開直前イベントが、9月25日に都内で行われた。本作は、“地球上で最も危険を伴う職業”のひとつ、飽和潜水士の衝撃の実話を映画化したもの。同じく危険な状況を潜り抜けてきた“ギリギリ芸人”で映画好きのみなみかわが登壇し、自身の経験してきた過酷なロケの裏側を、赤裸々に語った。
イベント冒頭でみなみかわは、「こんばんは。和製『ナチュラル・ボーン・キラーズ』こと、みなみかわでございます」と、本作に出演するウッディ・ハレルソンの代表作を用いて挨拶し、「『ラスト・ブレス』の公開前夜のイベントという貴重な機会に私がゲストですみません」と恐縮した。
(C)LB 2023 Limited劇中では、「深海91メートルの漆黒の海底」「ブチ切れた命綱」「海上の母船との通信&酸素は遮断」「緊急ボンベの残量は10分」など、“最悪に次ぐ最悪”のヤバ過ぎるトラブルが連鎖。そんな「命の危険と隣り合わせの仕事」を描く物語にちなみ、司会を務めたジャガモンド斉藤が、「光が届かない暗闇で、水温が2度ほどしかないという極限の環境のなかで作業をする潜水士のような過酷な経験は?」と質問を投げかける。テレビなどで身体を張った過酷なチャレンジに挑んできたみなみかわは、某人気番組で息止めチャレンジを行ったことを明かす。
「普通、息止めって洗面器に顔をつけるやり方ですが、あの番組では透明の筒のなかに水を入れられて息止めするんです。普通の洗面器だと圧がかからないのですが、筒だとかなりの水圧がかかって、眼球の圧もすごい。まるで深海のようなんです。本当にきつい……」
(C)LB 2023 Limited過酷な状況下で、飽和潜水士たちのモチベーションとなっているのが、ともに戦う仲間たちの存在。みなみかわは「絆を強く感じたのは、同じく某人気番組で行った『素手原付チキンレース』という企画」といい、「マイナス7度のなか、素手で原付に乗って、30キロのスピードで北上するんです。僕とお見送り芸人しんいち、あかつという3人で、誰が1番早く着くかという対決をしたのですが、僕の芸人人生で最も過酷なロケでした」と告白する。「本来10分ぐらいで限界なのですが、『あいつらも頑張っているから、俺もやらんと』という変な絆が生まれました」と、「最悪の状況のなかで生まれるアツい絆」を感じさせるエピソードを披露した。
そしてトピックは、「これまでの仕事で最も命の危険にさらされた体験」について。みなみかわは、アフリカで開催されるお祭りで、現地の人たちが巨大なワニを素手で生け捕りにしたときのロケだと答える。
みなみかわは「まさにデスゲームの様相でした」と苦笑いを浮かべながら、「でもそのあと帰国するとなったとき、ビン・ラディンが殺されたというニュースがあって。『日本人は拉致される』という噂が立っていて、現場の軍隊と山賊を雇って2日間かけて命からがら帰ってきたんです。軍人の持っていたライフルの端っこが意図せず、ずっと頭に当たってきて……」と、衝撃のエピソードを語る。命がけで日本に帰ってきたものの、そのロケのVTRがスタジオで流れたときのことを振り返り、「大スベリしたんです。本当にすごいスベリ方で、番組が終わってしまったんです。そのことが1番怖かったですね」とオチをつけて、会場を笑わせていた。
(C)LB 2023 Limitedこの日、みなみかわがキャスティングされたもうひとつの理由が、「ハレルソンにちょっと似ているから」。みなみかわは「こちらはウッディ・ハレルソンというよりは、ジェイソン・ステイサムのつもりなんですけれどね!」とぼやきながらも、「どちらに似ていると言われるのも光栄ですけれどね」と喜んでいた。最後にみなみかわは、本作について「すごく潔い映画です」といい、「普通映画というのは、いろいろな描写で肉付けするものですが、シンプルなのですごく作品に没入できる。そこが逆に新しい。体験できる映画です」とアピールした。
(C)LB 2023 Limited潜水支援船のタロス号が北海でガス・パイプラインの補修を行うため、スコットランドのアバディーン港から出航した。ところがベテランのダンカン(ウッディ・ハレルソン)、プロ意識の強いデイヴ(シム・リウ)、若手のクリス(フィン・コール)という3人の飽和潜水士が、水深91メートルの海底で作業を行っている最中、タロス号のコンピュータシステムが異常をきたす非常事態が発生する。
制御不能となったタロス号が荒波に流されたことで、命綱が切れたクリスは深海に投げ出される。クリスの潜水服に装備された緊急ボンベの酸素は、わずか10分しかもたない。海底の潜水ベルにとどまったダンカンとデイヴ、タロス号の乗組員はあらゆる手を尽くして、クリスの救助を試みるが、それはあまりにも絶望的な時間との闘いだった。
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