J・キャメロン監督がゼロから創造! 「アバター」最新作に備えて世界観&用語をおさらい
2025年9月23日 12:00

大ヒットシリーズ「アバター」の最新作「アバター ファイヤー・アンド・アッシュ」の公開を記念して、第1作「アバター」(09)が9月26日、第2作「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」(22)が10月3日より各1週間限定で3Dスクリーンにて再上映される。本記事では、巨匠ジェームズ・キャメロンが創造した神秘の星パンドラの世界観と、シリーズ独自の用語を振り返っていく。
第1作の公開当時、「まったく新しい世界を舞台にした作品を創造したかったんだ。見たことのない生き物に、見たことのない光景。非常に巨大なチャレンジだったよ」と語っていたキャメロン監督。「想像できるものは何でも映画で実現できる」という信念に基づき、世界を形作るためのコンセプトを構築し、そこに住まう生物たちを整備し、彼らが話す言語までも創造。“神は細部に宿る”という格言を徹底的に体現してきた。
© 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.第1作の舞台は2154年。地球は滅亡間近で、人間が最後の望みを懸けたのが、宇宙の彼方にある神秘の星パンドラだ。気候は温暖で豊かな自然が広がる地球に似た星だが、地球の大気と異なる成分が含まれるため人間はマスクの装着が必須。地球のエネルギー問題の解決に繋がる希少な鉱物が眠っており、人間は資源の採掘を先住民のナヴィに交渉しようとする。
© 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.キャメロン監督は、パンドラについて「私たちが、自然を舗装してモールやショッピングセンターを建てはじめる前の世界がどのようであったかを表す世界として創造した」と明確なイメージを語っており、文化・生態系・科学的な整合性も追及。
ナヴィやパンドラの植物・動物のデザインに関しては、「私がこれまで見てきた海洋のサンゴ礁や深海の生き物からインスピレーションを引き出している」と明かし、その生物の存在に信ぴょう性を持たせるため、動き、外見、生態などにおいて自然界の既存例を参考にしたり、コンセプトアート、造形・模型、彫刻などアナログな手法も取り入れたり徹底的にこだわった。
一から創造したナヴィ語は、言語学者を起用し、約1000語の語彙からスタートさせ、文法や発音体系も整備。俳優たちはナヴィ語の発音、アクセント、イントネーションの指導を受けた。
© 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.ここからは、「ナヴィ」「アバター計画」「エイワ」といった独自の用語について紹介していく。
パンドラの先住民であるナヴィ。肌が青く猫のような目や鼻、尻尾を持ち、身長は3m前後。狩猟や採集技術に優れ、自然との調和を大切にしながら暮らしている。
パンドラ各地には多数の部族がおり、第1作「アバター」には森に暮らすオマティカヤ族、第2作「ウェイ・オブ・ウォーター」には海辺で暮らすメトカイナ族も登場。最新作「ファイヤー・アンド・アッシュ」には、何らかの理由でパンドラに憎悪を募らせているという火口域に住むアッシュ族が新登場する。
資源の採掘を進めるべく、人間たちがナヴィに近づく手段のひとつとして始動させたのが「アバター計画」。人間とナヴィのDNAを組み合わせ、神経接続により人間の意識を憑依させられるナヴィと同じ肉体のアバターを開発し、ナヴィとの接触を図るというものだ。
戦地で両足を負傷し希望を見失っていた人間のジェイク・サリー(演:サム・ワーシントン)がこの計画に参加。しかし、計画を遂行する中で出会ったナヴィの女性ネイティリ(演:ゾーイ・サルダナ)と恋に落ち、自然と調和したナヴィの生き方に共鳴し、時間を共に過ごしていく。
一方、ナヴィと人間の歩み寄りは中々実現せず、しびれを切らした人間はクオリッチ大佐(演:スティーブン・ラング)を筆頭にジェイクやネイティリの暮らす村へと進撃。ついには戦争が勃発し、反撃するジェイクたちは神聖な森を追われてしまう。
壮絶な戦いの中で、ジェイクたちの窮地を救う一手となるのがエイワ。ナヴィが自然と調和する生き方の象徴であり、パンドラの大いなる生命ネットワークであるエイワは、自然を破壊する重兵器を駆使する人間たちからナヴィをとある方法で守る。
ジェイクらは、エイワの助けもあり、犠牲を伴いながらも人間たちを一時撃退することに成功する。パンドラの調和を保っているとされるエイワの全貌は未だ謎に包まれている。
「アバター ファイヤー・アンド・アッシュ」は、12月19日に日米同時劇場公開。第1作「アバター」は9月26日〜10月2日、第2作「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」は10月3~9日にそれぞれ1週間限定で3D上映される。
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