「ホワイト・ロータス」シーズン4の舞台がフランスに決定

同シリーズは毎シーズン異なる高級リゾートを舞台に展開されており、これまでシーズン1のハワイ、シーズン2のシチリア、シーズン3のタイと、すべて海辺のリゾートが選ばれてきた。シーズン3は最高視聴者数480万人を記録し、23のエミー賞ノミネートを獲得するなど高い評価を受けている。

撮影地の候補として、フランス国内の3つのフォーシーズンズホテルが検討されている。同シリーズはフォーシーズンズホテルチェーンとマーケティングパートナーシップを結んでおり、この提携関係は継続される方針だ。

最有力候補は南仏コートダジュールのキャップ・フェラ半島先端に位置するグラン・オテル・デュ・キャップ・フェラ。カンヌに近く、ハリウッドとの強いつながりを持つことから注目を集めている。

その他の候補地として、パリ中心部のホテル・ジョージVとフレンチアルプスのメジェーヴが挙げられている。パリが選ばれれば、これまでのリゾート設定から都市部へと大きく舞台が変わることになる。一方、メジェーヴは人気スキーリゾートだが、来年5月前の制作開始では冬季となり、寒さを嫌うホワイトにとって課題となる可能性がある。関係者によると、ホワイトは過去にスキーリゾートでの撮影案を却下した経緯があるという。

ホワイトはシーズン3終了後のインタビューで「シーズン4では『海岸に打ち寄せる波』というイメージから少し離れたい」と語っていた。一方で「ホワイト・ロータスホテルでは、さらなる殺人の余地が常にある」と笑いながら付け加え、シリーズの核となる要素は継続することを示唆している。

当初春に予定されていたロケハンは、ホワイトがシーズン3制作後の休息を必要としたため夏に延期された。関係者によると、最終的な撮影地はまだ確定しておらず、過去のシーズンと同様に複数のホテルを使用する可能性もあるという。

フランスという新たな舞台で、どのような物語が展開されるのか注目が集まる。