広瀬すずと二階堂ふみ、初共演で互いを称賛「刺激的な時間」「頼りになる座長」【「遠い山なみの光」公開】
2025年9月6日 22:00

映画「遠い山なみの光」の公開記念舞台挨拶が9月6日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、主演の広瀬すずをはじめ、出演する二階堂ふみ、吉田羊、鈴木碧桜(子役)、石川慶監督が出席した。
本作で初共演が実現した広瀬と二階堂は、「二階堂さんにしか演じられない説得力と存在感があり、刺激的な時間でした」(広瀬)、「とても頼もしい存在で、現場でズシリといてくれた。頼りになる座長」(二階堂)と互いを称賛した。


そんな人気女優同士のやりとりに、石川監督は「(演技の)押すところ、引くところが初共演とは思えないほど、阿吽の呼吸でピタッとハマリ、音楽を聞くような心地よいセッションだった。おふたりは、全然違う音色の楽器。撮影しながら、とても恵まれているなと思った」と撮影を振り返った。
ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロ(「日の名残り」「わたしを離さないで」)が自身の出生地・長崎を舞台に執筆した長編小説デビュー作を、日本・イギリス・ポーランドの3カ国による共同製作で映画化。戦後間もない50年代の長崎、そして80年代のイギリスという、時代と場所を超えて交錯する“嘘と記憶”がミステリータッチに紐解かれる。


第78回カンヌ国際映画祭のある視点部門への正式出品を皮切りに、第27回上海国際映画祭、第50回トロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門、第69回ロンドン映画祭にも出品され、国際的な注目を集める本作。広瀬は「世界に日本を知ってもらう機会になれば」と期待を寄せた。
また、二階堂は「丁寧に妥協なく1つずつのシーンを作る現場。それが全てスクリーンに映っている」と確かな手応え。ほぼ全編英語での演技に初挑戦した吉田は、撮影直前に単身イギリスへ短期留学、現地でのホームステイを経験し「あちらは硬水なので、毎日シャワーを浴びると、髪がバサバサに。現地のメイクさんには、この状態を生かしてほしいとお願いした」と役作りを語った。

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