「ストリートファイター」新作映画、パラマウントが配給 監督はキタオ・サクライ、ジェイソン・モモアがブランカ役
2025年9月5日 13:16

世界的人気格闘ゲーム「ストリートファイター」の新たな実写映画化が決定し、2026年10月16日にパラマウント・ピクチャーズから全米公開されることが明らかになった。
製作を手がけるのは「DUNE デューン 砂の惑星」や「ゴジラ×コング 新たなる帝国」で知られるレジェンダリー・エンターテインメント。同社がパラマウントと締結した新たな配給契約の第一弾作品となる。
監督には日系アメリカ人のキタオ・サクライが起用された。1983年に日本で生まれ、オハイオ州クリーブランドで育ったサクライは、Netflix映画「バッド・トリップ どっきり横断の旅」(21)やAmazon Prime Videoの「ツイステッド・メタル」などゲーム原作作品の映像化で実績を重ねてきた新進気鋭の監督だ。エリック・アンドレとのコラボレーションによるコメディ番組「The Eric Andre Show」でも知られ、独自の映像センスが注目されている。
物語の舞台は1993年、「ストリートファイターII」がアーケードゲームとして世界的ブームを巻き起こした記念すべき年に設定されている。公式あらすじによると「疎遠になったストリートファイターのリュウとケン・マスターズが、謎めいた春麗によって次回のワールド・ウォリアー・トーナメントに招集される。拳と運命と怒りの残酷な激突の背後には致命的な陰謀が隠されており、彼らは互いと過去の悪魔に立ち向かうことを余儀なくされる」という内容だ。
キャストには「ブレット・トレイン」のアンドリュー・小路がリュウ役、「ザ・リクルート」のノア・センティネオがケン・マスターズ役、「BAD GENIUS バッド・ジーニアス」のカリーナ・リャンが春麗役で出演する。また、WWE所属のプロレスラー、ロマン・レインズ(ジョー・アノアイ)が豪鬼役、「アントマン」シリーズのデビッド・ダストマルチャンがM・バイソン役、「アクアマン」のジェイソン・モモアがブランカ役、新日本プロレスのレスラー・後藤洋央紀がエドモンド本田役という意外性のあるキャスティングも話題となっている。
「ストリートファイター」の実写映画化は、1994年にスティーブン・E・デ・スーザ監督、ジャン=クロード・バン・ダム主演で製作された作品以来となる。今回の新作では、サクライ監督のもとでゲームの世界観により忠実でありながら、現代的な解釈を加えた作品に仕上がる見込みだ。
この配給契約は、レジェンダリーにとって重要な意味を持つ。同社は2024年末にソニー・ピクチャーズとの配給契約が終了したため、新たなパートナーシップを模索していた。一方で、ワーナー・ブラザースとは引き続き「マインクラフト・ザ・ムービー」続編、「DUNE」第3作(2026年公開予定)、「ゴジラ×コング:スーパーノヴァ(原題)」(2027年公開予定)などの主要フランチャイズで協力関係を維持している。
パラマウント・ピクチャーズは声明で「レジェンダリーは野心的でグローバルに訴求力のある映画を作る評判を築いており、彼らとパートナーシップを結べることを嬉しく思います。『ストリートファイター』は我々のコラボレーションの完璧なスタートです」とコメントしている。ゲーム原作映画の成功例が増える中、この新作がどのような評価を得るかに注目が集まる。
関連ニュース





