第38回東京国際映画祭コンペティション部門審査委員長にカルロ・シャトリアン氏
2025年9月4日 09:00

第38回東京国際映画祭コンペティション部門の審査委員長を、現トリノの国立映画博物館館長で、世界の映画祭で活躍するカルロ・シャトリアン氏が務めることが発表された。
アカデミー賞とイタリア映画アカデミーの会員であるシャトリアン氏は、映画評論家としてエッセイや論文を多数発表しながら、イタリア各地の映画祭でプログラマーを務め、2013年から2018年までロカルノ国際映画祭、2020年から2024年にはベルリン国際映画祭のアーティスティック・ディレクターを務めた。ベルリン国際映画祭の在任中にはそれまでの「男優賞」「女優賞」を廃止し、性別の区別のない「最優秀主演俳優賞」「最優秀助演俳優賞」を新設し、この刷新は、映画界における多様性(ダイバーシティ)と包括性(インクルージョン)をリードする動きとして他の国際映画祭にも大きな影響を及ぼした。
また、過去には日本のアニメーションに関するプログラムのキュレーターとして、書籍やレトロスペクティブ、展覧会を企画したこともあり、東京国際映画祭にも何度も来日している日本通でもある。国際映画祭界を牽引し続けてきた同氏がどのような目で東京の映画を審査するのか期待が高まる。
このたび東京国際映画祭の審査委員長を務めることを大変光栄に思います。本映画祭は、新たな方向性のもと、世界水準の映画芸術にとって重要な出会いの場となっています。このような場に参加する機会をいただき、安藤チェアマンと市山プログラミング・ディレクターに感謝します。ここに選ばれた映画を鑑賞することを楽しみにしています。きっと、フィルムメイカーたちの作品に心を動かされ、刺激を受けることでしょう。そして審査委員の仲間たちと知り合い、豊かで実りある会話を交わせることにも期待しています。
シャトリアン氏は、映画評論家としてはもちろんのこと、ロカルノやベルリンの映画祭のデイレクターとして幅広く豊かな経験をお持ちです。最近も2021年と2023年に東京国際映画祭に参加して頂き、その鑑識眼と映画への情熱を目の当たりにすることができました。世界が大きな変革期に差し掛かる中で、作品の審査を通じてどのような視点を提示いただけるか、楽しみにしています。
第38回東京国際映画祭は、10月27日~11月5日に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催。
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