南沙良×出口夏希「万事快調　オール・グリーンズ」に、吉田美月喜＆羽村仁成＆金子大地が出演

本作は発表当時、21歳の大学生によるユーモラスでオフビートな文体が癖になる新時代の青春小説で、第28回松本清張賞を満場一致で受賞した波木銅氏の「万事快調『オール・グリーンズ』」（文春文庫刊）を映画化するもの。物語の中心となるのは、未来が見えない町で暮らす朴秀美（ぼく・ひでみ）と矢口美流紅（やぐち・みるく）。自分たちの夢を叶えるために、この町とおさらばするには、一攫千金を狙うしかない。彼女たちは同好会「オール・グリーンズ」を結成し、禁断の課外活動を始める。

南（「光る君へ」「愛されなくても別に」）は、ラッパーを夢見ながらも、学校にも家にも居場所を見出せず鬱屈とした日々を送る秀美を演じる。出口（「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」「赤羽骨子のボディガード」）は、社交的な陸上部のエースで、スクールカースト上位に属しながらも、家庭では問題を抱えている映画好きの美流紅役を務める。「猿楽町で会いましょう」の児山隆監督がメガホンをとり、第30回釜山国際映画祭（9月17日～26日開催)のVision部門に選出された。

新たに出演が発表された吉田（「ルックバック」「KARATEKA」）は、漫画に詳しい毒舌キャラで、秀美や美流紅とともに「オール・グリーンズ」を結成する岩隈真子に扮する。なお吉田は、南、出口とともに、第30回釜山国際映画祭の公式上映に参加する。

吉田は原作小説に衝撃を受け、生き生きとしたキャラクターたちに釘付けになったといい、「私が演じた岩隈真子は、口も悪いし陰気なところがある子ですが、朴秀美と矢口美流紅と一緒になって渋々ながらも楽しそうにしている姿はとても輝いています。この作品に学生時代に出会っていたら私の人生もまた変わっていたかもしれないです。そして、世の中にこの作品が出るのが、楽しみで仕方がありません。この子たちの最高で最悪な高校生活を是非見ていただけたらと思います」とアピールする。

「オール・グリーンズ」の危険な課外活動に巻き込まれていく、真子の後輩で漫画オタクの藤木漢役に、羽村（「リボルバーリリー」「ゴールド・ボーイ」）を配した。羽村は「タイトルとは裏腹に登場人物たちは、『万事快調』とは言いがたい日々を送っています。それぞれに鬱屈を抱えながら、衝動的で無鉄砲で、でもどこか真っ直ぐに“今”を生きようとする彼らの姿は、学生の方はもちろん、かつて青春を過ごした大人の方々にもきっと響くはずです。みんなちょっと不器用で、ちょっと危なっかしくて、でも本気で何かを変えようとしている。その姿が、なんだかすごく愛おしいんです。笑えて、刺さって、心がざわつく、唯一無二の物語です」と、コメントを寄せた。

金子（「鎌倉殿の13人」「ナミビアの砂漠」）は、秀美たちが課外活動を始めるきっかけとなった重要人物・佐藤幸一役。「猿楽町で会いましょう」に続き、本作で児山監督と2度目のタッグを組む金子は、「児山監督とは『猿楽町で会いましょう』という作品で初めてご一緒させていただき、今回は前作とはまた違ったアプローチで挑みました。児山監督の演出と現場の温かい空気のおかげで、リラックスして楽しく撮影に臨むことができたと思います。たくさんの方に届く作品になれば嬉しいです」と、思いを明かした。

「万事快調　オール・グリーンズ」は26年1月16日から、東京・新宿ピカデリーほか全国で公開される。新キャスト陣のコメント（全文）は、以下の通り。

原作の小説を読ませていただいた時、衝撃を受けました。青春に対してのモヤモヤや違和感が頭の中でばちばちと弾け散る感覚でアドレナリンが止まらなかったです。いいとか悪いとかじゃなくて、ただひたすらにいきいきとしていて楽しそうなキャラクター達に釘付けになります。私が演じた岩隈真子は、口も悪いし陰気なところがある子ですが、朴秀美と矢口美流紅と一緒になって渋々ながらも楽しそうにしている姿はとても輝いています。この作品に学生時代に出会っていたら私の人生もまた変わっていたかもしれないです。そして、世の中にこの作品が出るのが、楽しみで仕方がありません。この子たちの最高で最悪な高校生活を是非見ていただけたらと思います。

岩隈真子の後輩で高校1年生の化学部員・藤木漢を演じました、羽村仁成です。タイトルとは裏腹に登場人物たちは、『万事快調』とは言いがたい日々を送っています。それぞれに鬱屈を抱えながら、衝動的で無鉄砲で、でもどこか真っ直ぐに“今”を生きようとする彼らの姿は、学生の方はもちろん、かつて青春を過ごした大人の方々にもきっと響くはずです。みんなちょっと不器用で、ちょっと危なっかしくて、でも本気で何かを変えようとしている。その姿が、なんだかすごく愛おしいんです。笑えて、刺さって、心がざわつく、唯一無二の物語です。ぜひ劇場で、万事快調な僕たちの青春物語を目撃してください！

児山監督とは「猿楽町で会いましょう」という作品で初めてご一緒させていただき、今回は前作とはまた違ったアプローチで挑みました。児山監督の演出と現場の温かい空気のおかげで、リラックスして楽しく撮影に臨むことができたと思います。たくさんの方に届く作品になれば嬉しいです。ぜひ劇場でご覧ください！　面白いです!!