リュック・ベッソン「グラン・ブルー 完全版」4Kリマスターはどこが凄い? デジタルリマスター版と映像で比較
2025年8月1日 16:00

リュック・ベッソン監督の原点にして頂点とも称される「グラン・ブルー 完全版」の4Kリマスター版の公開に合わせて、デジタルリマスター版と4Kリマスター版の比較映像が披露された。
ベッソン監督が29歳で手がけた本作は、1988年にフランス全土で公開され1000万人以上を動員する大ヒットを記録。若者達の絶大な支持を集め、「Grand Bleu Generation」と呼ばれる社会現象を巻き起こした。

主人公のモデルが伝説的なダイバーにして“イルカに一番近い男”と称された故ジャック・マイヨール。そして、物語の奥には幼少期より海に慣れ親しんで育ったベッソン自身の記憶や体験も息づいている。17歳のときに“グラン・ブルー”の世界に魅せられたベッソンの夢の結晶であり“原点”を、彼の頂点作と位置づける映画ファンは少なくないだろう。これまでに様々なバージョンが劇場公開され、観る者を惹きつけてやまない不朽の名作が、ついに4Kのスクリーンで本物の輝きを放つ。
幼い頃に海辺で出会い、潜水の腕を競い合ったジャック(ジャン=マルク・バール)とエンゾ(ジャン・レノ)。大人になったエンゾは、フリーダイビングの大会にジャックを誘う。勝負に燃える情熱的なエンゾと、イルカと対話し海と心を通わせるように潜る孤高のジャック。ふたりは競い合いながらも互いに影響を与え合う。そしてジャックは彼に想いを寄せるジョアンナ(ロザンナ・アークエット)との関係に戸惑いながら、海への憧れと人間世界との狭間で揺れ始める――。ある日、ジャックは人間の限界に迫るような記録を打ち立てる。負けず嫌いのエンゾは、なおもその記録に挑み続けようとする。
比較映像は、デジタルリマスター版と4K版を見比べて楽しめる本編映像。ジャックの潜水シーンでは、底の見えない海へ華麗に潜っていく様子が深い青色と共に映し出している。デジタルリマスター版でも十分美しく見えるが、4K版はよりクリアで、色幅も大きく、その静謐さや神秘的な様子が画面を通して伝わってくる。続くジャックが悪夢を見るシーンでも、暗い部屋で眠るジャックに天井から近づいてくる波のうねりや煌めきが、観客をも呑みこみそうな迫力に満ち溢れている。


なお、同シーンはジャックを演じたジャン=マルク・バールも「ダイビングより大変だった」と認めているほど過酷な撮影で、軽い木材で作った部屋を逆さまにしてクレーンに吊るし、波を立てたプールの上に沈めていく方式で撮影している。バールは手足をベッドに括り付けられ、数時間もの間じっとしていなければならなかったそうで、CGではなく、本物の水を使っているからこそ伝わるリアルでありながら幻想的なシーンに仕上がっている。さらに何頭ものイルカが目の前を泳ぐシーンは、手を伸ばせば触れられそうな没入感となっている。
「グラン・ブルー 完全版 4K」は、8月29日から角川シネマ有楽町ほか全国順次公開。

(C)1988 GAUMONT
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