ピーター・ジャクソン監督が挑む、リアル「ジュラシック・パーク」 絶滅した巨大鳥モアの復活に投資
2025年7月16日 17:00

「ロード・オブ・ザ・リング」3部作のピーター・ジャクソン監督が、映画の世界を飛び出して現実の「脱絶滅」プロジェクトに乗り出したと、米ロサンゼルス・タイムズが報じている。600年前に絶滅したニュージーランドの巨大鳥類「モア」を遺伝子工学で現代によみがえらせるという、まさに「ジュラシック・パーク」を彷彿とさせる壮大な試みだ。
先週、バイオテクノロジー企業コロッサル・バイオサイエンス社は、ジャクソン監督とそのパートナーであるフラン・ウォルシュから1500万ドルの資金提供を受け、身長12フィート(約3.6メートル)のジャイアントモアを復活させる計画を発表した。この共同プロジェクトには、ニュージーランドのナイ・タフ研究センターも参加している。
コロッサル社は、これまでにウールマンモスやダイアウルフの「脱絶滅」計画で注目を集めてきた企業だ。昨年末には、CRISPR遺伝子編集技術を使って絶滅したダイアウルフの特徴を持つ子犬の誕生にも成功している。
「映画は私の本業で、モアは私が楽しみでやっていることです」とジャクソン監督は語る。
プロジェクトの発端は、約2年前にジャクソン監督がコロッサル社の「脱絶滅」計画について聞いたことから始まった。ジャクソン監督は自身のモア骨コレクションを通じて知り合った専門家たちと同社を引き合わせた。その時点で、彼はすでに300から400個の骨を収集していたという。
クライストチャーチのカンタベリー博物館学芸員で、プロジェクトアドバイザーのポール・スコフィールドは、初めてジャクソン監督に会った時の印象をこう振り返る。
プロジェクトの第一段階では、DNA抽出が可能な保存状態の良い骨を特定することから始まると、同社のチーフサイエンティストであるベス・シャピロ博士は説明する。そのDNA配列を、地上性のティナモウやエミューなど現存する鳥類のゲノムと比較し、「他の鳥類と比べてモアを独特にしていた要素を明らかにする」という。
しかし、鳥類での作業は哺乳類とは異なる課題を提示する、とシャピロ博士は指摘する。哺乳類と異なり、鳥類の胚は卵の中で発達するため、代理母への胚移植プロセスは哺乳類の体外受精とは異なる手法が必要となる。
コロッサル社のチームが、モアに似た巨大な足と厚く尖った爪を持つ高い鳥の創造に成功したとしても、それをどこに置くかという切迫した問題が残る、とプロジェクトに関与していないデューク大学の生態学者スチュアート・ピム博士は語る。
「一度そこで絶滅させた種を野生に戻すことができるでしょうか?」と彼は問いかける。
プロジェクトの方向性は、カンタベリー大学のナイ・タフ研究センターのマオリ族学者たちによって形成される。モア骨の専門家であるナイ・タフ族の考古学者カイル・デイビスは、この研究が「私たち自身の伝統と神話を検証する関心を本当に再活性化させました」と述べる。
モアは4000年間ニュージーランドに生息していたが、主に乱獲により約600年前に絶滅。19世紀にイギリスに持ち込まれた大型の骨格標本は、現在もヨークシャー博物館に展示されており、この長い首を持つ鳥への国際的な関心を呼び起こした。
ジャクソン監督とデイビスがモアの遺跡を研究するために訪れた考古学遺跡の一つ、ピラミッド・バレーには、マオリ族による古代の岩絵もある。その中には絶滅前のモアを描いたものも含まれている。
身長12フィートのジャイアントモアは、最も背の高い人間をも見下ろす高さとなる。この現実版「ジュラシック・パーク」とも言える計画は、まだ初期段階にある。しかし、映画の世界でファンタジーを現実に変えてきたジャクソン監督の情熱と、最先端の遺伝子工学技術が融合することで、科学と映画の境界線を再び曖昧にしようとしている。
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