竹野内豊の包容力に玉木宏、田中麗奈ら共演陣が感謝「優しいオーラがリラックスさせてくれる」
2025年7月10日 16:00

映画「雪風 YUKIKAZE」 の完成披露上映会舞台挨拶が7月9日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、主演の竹野内豊をはじめ玉木宏、奥平大兼、田中麗奈、藤本隆宏、三浦誠己、山内圭哉、川口貴弘、中林大樹、田中美央、脚本を担当した長谷川康夫、山田敏久監督が出席した。
80年前、数々の激戦を最前線で戦い抜いた駆逐艦「雪風」は、僚艦が大破炎上していく中、絶えず不死身ともいえる戦いぶりを見せ、いつしか“幸運艦”と呼ばれるようになる。主力である甲型駆逐艦38隻のうち、ほぼ無傷で終戦を迎えたのは「雪風」ただ一艦のみだった。本作は、その勇姿を史実に基づいたフィクションとして描く。

雪風の艦長・寺澤一利役を演じた竹野内は、「本日が初お披露目ということで楽しんでいっていただけばと思います」と挨拶。先任伍長・早瀬幸兵役の玉木は、「本作は今まで見たことがないような戦争を題材にした映画に仕上がっていると思います」と自信をにじませた。
本作で監督デビューを果たした山田監督は、「初監督でこのような大きな作品をまかせていただき責任の重さを感じております。スタッフ、キャストの皆さんに助けられながら、一日、一日、ワンカット、ワンカットを心を込めて撮りました。今日、この日を迎えられて感無量です」と喜びを語った。
竹野内は「自国を守るために最前線に出ていく駆逐艦の艦長たる責任の重さを、役作りをする上でどんなに考えても最後まで答えを見出せず撮影に突入したのですが、実際に撮影が始まると、ここにいる最高のキャストの皆さんと演じていて、皆さんの一致団結した姿に支えられて、いつの間にか艦長にしていただいたという気持ちでした」と共演者に感謝した。

これまで多数の戦争映画に出演してきた玉木は、今回の役柄について「(先任伍長は)艦のことを知り尽くした人間であり、現場をまとめる役どころということで、熱量をもって現場をまとめる意識で役に臨みました」と回顧。
玉木は初共演した竹野内の印象について「優しさもあり、お茶目なところもあり、一緒に過ごしていて楽しい先輩だと思っております」と話し、竹野内は「役柄の設定もあり現場でコミュニケーションを色々交わすという事はなかったんですけど、先任伍長という風格がみなぎっていて、リーダーとして現場をまとめる姿が素晴らしかったですね」と称えた。

若き水雷員・井上壮太役で戦争映画に初出演した奥平は、「劇中に出てくる人物の中で井上は若い方で、撮影現場では最年少だったと思います。作品を観てくださる方の目線と井上の目線が一番近いのかなと思っていたので、きっと同じことを井上も艦の上で思っていたと思うので、そこを意識しました」と述懐。
寺澤の妻・志津を演じた田中(麗奈)は「初めて竹野内さんと共演させていただいて、緊張して現場にはいったのですが、竹野内さんから出ている優しいオーラがリラックスさせてくれるというか。志津も久々に帰ってきた夫に色んな思いが募っていたと思うんですが、穏やかに、普段の日常と変わらずに過ごしてほしいと思って演じておりまして、素敵なシーンになったのではないかと思います」と手応えを明かした。

水雷長・佐々木伊織役を演じた山内は、「撮影前に海上自衛隊の方とお話する機会があって、艦長によって艦の空気が違ってくるというお話をうかがって、それがヒントになりまして。竹野内さん演じる艦長が赴任してくるところから始まるので、空気感が出来ていくところも見どころだと思います」と語った。
主計長・佐藤捨造役の中林は「出撃前夜に艦長とのシーンがあり、竹野内さんと対峙すると包容力がすごいんですよ! 役ともに竹野内さんの胸をお借りして良いシーンになったかと思います」とアピール。
大和の艦長・有賀幸作役を演じた田中(美央)は、「(第二艦隊司令長官・伊藤整一役の)中井(貴一)さんを目の前にして圧倒されました。でもどこか温かみがあり、テイクを重ねるうちに清々しさも感じたりして、まったく想定していなかったので、この空気を引き出してくれているのは中井さんなのだと思いました」と撮影を振り返った。
最後は、竹野内が「この映画を観た時に、決して歴史の一ページにしてはならないと感じました。どんな資料や体験談から学ぶことはできたとしても、本当の戦争の恐ろしさは知りえることはできないと思います。ですが、当時を生きた人々の心情を映画で一緒に体感することで、より深く当時の情景が皆さんに深く残せるのではないかと思って、キャスト・スタッフ一丸となって心を込めて作りました。多くの方々に広く伝わることを切に願っております」と呼びかけ、舞台挨拶を締めくくった。
「雪風 YUKIKAZE」は8月15日から全国公開。
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