映画.comでできることを探す
作品を探す
映画館・スケジュールを探す
最新のニュースを見る
ランキングを見る
映画の知識を深める
映画レビューを見る
プレゼントに応募する
最新のアニメ情報をチェック

フォローして最新情報を受け取ろう

検索

窪田正孝「宝島」全国キャラバン初参戦! 妻夫木聡との“絆”に大阪の観客が拍手喝采「この人には全力でぶつかる以外に方法はなかった」

2025年7月7日 10:00

リンクをコピーしました。
(左から)窪田正孝、妻夫木聡、大友啓史監督
(左から)窪田正孝、妻夫木聡、大友啓史監督
(C)真藤順丈/講談社 (C)2025「宝島」製作委員会

大友啓史監督(「るろうに剣心」シリーズ、「レジェンド&バタフライ」)がメガホンをとった映画「宝島」の舞台挨拶付き先行上映会が7月4日、T・ジョイ梅田で行われ、大友監督と主演の妻夫木聡、共演の窪田正孝が出席した。

原作は、戦後沖縄を舞台に、史実に記されない真実を描き切った真藤順丈氏による同名小説。妻夫木のほか、広瀬すず、窪田、永山瑛太らが共演し、アメリカ統治下の沖縄を舞台に、混沌とした時代を全力で駆け抜けた若者たちの姿を圧倒的熱量と壮大なスケールで描き出す。

宝島宣伝アンバサダー”として全国行脚している妻夫木。物語の舞台となる沖縄(6月7日、8日)を皮切りに、静岡(6月14日、15日)、愛知(6月21日、22日)、富山(6月28日)、長野(6月29日)と全国各地を飛び回る妻夫木と大友監督は、第6弾として大阪を訪問。今回は、5月に行われた本作の完成報告会見の壇上で「僕もどこかに馳せ参じたい!」と宣言していた窪田が約束を果たし、大阪まで駆けつけた。

画像2

T・ジョイ梅田に到着した3人は、「宝島」劇場バナー前で、5月の完成報告会見ぶりに集結。3人は、「僕らはいつも書いてるからね」(妻夫木)、「窪田君に先に(バナーのところに)行ってもらおうか?」(大友監督)、「やめてくださいよ!迷子の犬みたいになっちゃいますよ(笑)」(窪田)と和気あいあいとした会話を交わしつつ、一同揃ってサインを書いた。

その後、上映後舞台挨拶に向かった3人。妻夫木は「この大阪で6カ所目になる全国キャラバンですが、行く先々で『宝島』の輪が広がるのを実感しています」と感慨深げに挨拶。また窪田が登場すると「キャーって言われてたよ。顏小さいって言われてたよ?」とすかさずイジリを入れ、和やかな雰囲気で舞台挨拶がスタートした。

画像3

まずMCから「大阪にいらっしゃるのは久しぶりですか?」という質問が投げかけられると、妻夫木が「大阪は結構久しぶりですね…」としみじみ。続けて「大阪の雰囲気はいかがですか?」と聞かれると、「本当の話してもいいですか? 今朝からこのビルでずっと取材をこなしていたので、大阪に来てから一歩もこのビルから出てないんですよ!大阪の空気を吸えているのかどうか分かりません(笑)」と冗談めかしながら、ハードスケジュールのなか宣伝アンバサダーとしての仕事を全うしていることをアピールした。

また、MCから会場に「映画はいかがでしたか?」と問いかけられるひと幕も。客席の反応を見た妻夫木は「映画は観てもらって初めて完成すると思っていましたが、この映画は、お客さんに見てもらうことで、さらにそこから成長していってくれるような希望を感じます。『宝島』が、観て下さった皆さんの人生の1ページとなるのが、本当に嬉しいです」と語る。

画像4

一方、窪田も「我ら座長が、この作品を多くの人に伝えたいという想いでこのキャラバンも始まったと思うんですが、この作品は生きて死ぬまでに何を残すのか、自分が何をしたいか、今の時代だからこそこの作品は凄く沢山の人に見てもらえると思っています」と思いの丈を述べ、大友監督も「ここまで来るのに6年かかったし、実際に撮影に入るまでに2度も頓挫した中で、キャストもスタッフも待っていてくれたという経緯がある。だからこそ皆さん一人一人に丁寧に届けたいと思っています。ありがとうございます」と感謝を伝えた。

ここからは、会場に集まった観客からの生の質問・感想が3人にぶつけられた。映画上映後から舞台挨拶開始までの短い募集時間に、約250通もの質問・感想が寄せられており“自分の中に巻き起こった感情や疑問をどうにか伝えたい”という観客の想いを感じ取った3人。まず、「この映画を観ているのといないとでは、人生観が大きく変わる!そんな作品でした!」という感想が読まれると、大友監督が「アメリカ統治下の沖縄の方々がどういう想いで生きていたのか、想像しようと思っても中々出来ない。それをスタッフキャスト一丸となって探り当てる作業をしながらこの映画を作りました。それを共有しているような気がしてとても嬉しいです」と話していた。

画像5

また、妻夫木は「一番印象に残るシーンは?」という質問に対して「(窪田演じる)レイとの二人で想いをぶつけ合うシーン」と答えた。

妻夫木「台本に書いてあることだけじゃない何かが生まれた。窪田君がレイをやってくれたからグスクとしての世界が広がったのかな。レイとグスクの歴史が走馬灯のように見えたし、それは窪田君だったから出来ました」

対する窪田も、「光栄です」と返し、「この作品の座長をやることはたぶん相当な重圧。歴史を背負って、事実を背負って、スタッフやキャストの想いも全部ぶつける気持ちが感じられた。だから、この人には全力でぶつかる以外に方法はなかった。ここで泣こうとかここで叫ぼうとか考える余裕も無くて、生き物のように変わっていくシーンでした」と力説した。

画像6

続いて「窪田さんにとっての正義とは?」という質問が飛んだ。

窪田「自分の意見が間違ってると思って口にする人はいない。それはその人にとっての正義だから。でも自分の意見に対して反対の立場になったら、悪になってしまう。例えば悪役を演じる時も悪役だと思って演じていない。その人にはその人の信念があって、その人なりに世の中を変えようとしている。グスクとレイみたいなものだと思うから、世の中は正義で溢れている。でもそこに残る真実は一つな気もしています」

さらに「暴動のシーンでは、どのような気持ちで演じていたのですか?」という妻夫木への質問には、「実際に騒動に参加していた人に、怒りという言葉だけでは終わらせてほしくないと言われた。怒りだけではない“何か”とは何なんだろうと、混沌とした中で色々な人の感情が混ざりあって大河になり、終わってみたら俺たちはここに生きているんだ、という魂の叫びだったのかなと思う。言葉にならないものを表現しようとしていたので、ハッキリ言えないのがもどかしいです」と熱を帯びた言葉で訴えた。

画像7

後半、沖縄出身の観客からの「まずはこの宝島を映画化してくださったことに感謝しています。戦時中から戦後の過酷な時代を逞しく生きてきたであろう祖父母を思い出し涙が止まりませんでした。繋いでくれた命に感謝して生きていきたいと改めて思いました」という感想が読まれる場面も。大友監督は、「今の世の中で何を大切に生きていくのか、沖縄という島やこの物語の中に沢山ヒントがある気がする。沖縄の人達があの時代に何を守ろうとしていたのか、今確認することがすごく大切なのかなと思う。映画の世界に入りこんで、『宝島』の“宝”って自分にとって何なんだろうと考える事が、あの時代を生きた人への敬意であるという気がしています。この映画が沖縄の皆さんの気持ちを繋ぐ役割になれるならそれが一番嬉しい」と“この映画が担わなければいけない役割”を明言した。

画像8

最後に、窪田から「映画を通して、改めて日本の歴史を感じて、原点に帰れたらもう一度生き方を見つめ直すきっかけになる。一人でも多くの人に観て欲しい」、妻夫木から「過去を描く事は未来への問いかけ。僕は映画の力を信じたいし、映画を観た後の景色がちょっと違うんじゃないかな、という事を信じたいです。今一度みんなで手を取り合って希望ある未来を描いていければいいなと思います」と熱いメッセージ。2人の想いを受けた大友監督が「俳優から心強い言葉を聞いて、毎回毎回なんだけど感動しちゃう!」と反応すると、妻夫木と窪田は満面の笑顔を見せた。

宝島」は、9月19日から全国公開。

フォトギャラリー

窪田正孝 の関連作を観る


Amazonで関連商品を見る

関連ニュース

映画.com注目特集をチェック

関連コンテンツをチェック

おすすめ情報

映画ニュースアクセスランキング

映画ニュースアクセスランキングをもっと見る