「イカゲーム」ファン・ドンヒョク監督、空白の3年間を描くスピンオフ構想を明かす

米エンターテインメント・ウィークリーのインタビューで、ファン監督はスピンオフがシーズン1と2の間の3年間の空白期間に焦点を当てる構想だと語った。「シーズン1と2の間の3年間、ギフン（イ・ジョンジェ）がリクルーターを探し回っていた時期について、漠然としたアイデアがあります」と説明する。

この構想では、コン・ユが演じるスカウトマンやパク船長（オ・ダルス）、マスク男たちがゲーム会場の外でどのような生活を送っていたのかが描かれる可能性がある。スカウトマンは、ビジネスマンに扮して経済的困窮者をゲームに誘い込む重要な役割を担っており、主人公ギフンをこの命がけのゲームに導いた張本人でもある。彼らのゲーム会場外での日常は、多くのファンが関心を寄せる部分だ。

一方、ギフン（プレイヤー456）の物語については、シーズン3で完結することが明言されている。「シーズン3は確実にフィナーレです。ご覧になれば感じていただけるでしょう」。「ただし、スピンオフや続編の扉を完全に閉ざすつもりはありません」とファン監督は語る。

しかし、世界最大級のヒット作を手がける監督の苦労は計り知れない。ファン監督は制作ストレスにより歯を失い続けており、シーズン1の制作時に8〜9本、最終シーズンの制作でもさらに2本を抜歯したという深刻な健康被害を明かしている。

「今回は大丈夫だと思っていましたが、また2本抜かなければなりませんでした」と振り返り、「まだ入れ歯にしていないので、治療を待っている状況です」と明かす。

当初、監督は物語世界がすでに構築されているため、シーズン2と3の制作は楽になると考えていた。しかし実際には、シーズン2と3を同時進行で撮影・脚本執筆することになり、約1年間の撮影期間を要する身体的に厳しいプロジェクトとなった。

「イカゲーム」シーズン3は6月27日にNetflixで世界配信予定。2024年12月に配信されたシーズン2は、わずか11日間で1億2620万回の視聴を記録し、Netflixの看板コンテンツとしての地位を不動のものにしている。