土屋太鳳「盤上の向日葵」に出演! 坂口健太郎が愛した元婚約者に
2025年6月20日 07:00

土屋太鳳が、坂口健太郎と渡辺謙が共演する「盤上の向日葵」に出演することがわかった。謎めいた過去を持つ異色の天才棋士・上条桂介(坂口)の元婚約者・奈津子を演じる。
原作は、2018年の本屋大賞で第2位となった、「孤狼の血」「朽ちないサクラ」の柚月裕子氏による同名小説(中央公論新社刊)。とある山中で、身元不明の白骨死体が発見された。手がかりは、死体とともに発見された、この世に7組しか現存しない高価な将棋の駒。捜査の末、その駒の持ち主は、将棋界に彗星のごとく現れ時代の寵児となった天才棋士・上条桂介だと判明する。やがて桂介をめぐる捜査線上には、賭け将棋で圧倒的な実力をもちながら裏社会に生きた男・東明重慶(渡辺)の存在が浮かび上がる。
桂介の過去を調べる刑事たちがたどり着いたのは、プロ棋士としてデビューする前、桂介が働いていた、山梨県にある緑豊かな農園。桂介は農園のひとり娘・奈津子と婚約し、幸せな時間を過ごしていたが、この地でふたりの運命を変える出来事が起こる。
土屋が演じる奈津子は原作には登場しない、映画オリジナルのキャラクター。物語のカギを握る人物と唯一接点をもつ重要な役どころだ。

披露された場面写真は、果樹園で働く奈津子を活写。愛する人に迫り来る運命の足音に、美しい眼差しが不安げに揺れているのが印象的だ。原作者の柚月氏は土屋について、「言葉は少なくても(坂口演じる)桂介とのやりとりがものすごく切なく、静けさの中に佇んでいるだけで、物悲しさを強く訴えかけてくるものがありました」と絶賛する。
土屋は「『これを失えば生きる意味も失ってしまう』ほど魅了される世界に出会ってしまったら、それは幸せなのでしょうか」と、棋士として生きる桂介に深い思いを寄せる。また初共演となる坂口について、「笑顔が向日葵のようにチームを牽引なさっていたと思います」と明かし、同じく初共演となる渡辺についても「渡辺謙さんの作品を、どれほど繰り返し拝見したことか!!」「演技をご一緒した時間は、当然、一生の宝物です!」と、才能豊かな共演者たちとの充実した時間を振り返った。
「盤上の向日葵」は、10月31日より全国公開。土屋と柚月氏のコメント(全文)は、以下の通り。
「これを失えば生きる意味も失ってしまう」ほど魅了される世界に出会ってしまったら、それは幸せなのでしょうか。撮影からずっと、この問いが心に巡ります。掴みたいがゆえに壊れるもの、それを痛感する時間でした。
演じていらっしゃる時は、魂が役と一緒に遠くへと漂っていくような、なんともいえないはかなさを纏っていらっしゃるのですが、撮影が終わればスタッフさん方とコミュニケーションをたくさんとっていらして、本当に楽しいかたでした。すごく暑い夏だったのですが、その笑顔が向日葵のようにチームを牽引なさっていたと思います。
渡辺謙さんの作品を、どれほど繰り返し拝見したことか!! プライベートな気持ちだけれど、その思いを伝えずにはいられませんでした。そんな話題にも笑顔で応えて下さり、私のライフステージが変化した後の状況も気遣って下さって、本当に懐の深い、素晴らしいかたでした。演技をご一緒した時間は、当然、一生の宝物です!
とっても嬉しかったです。これまでにも映像化していただいた作品はありますが、小説や漫画、映画それぞれ面白さが違うものだと思っているので、映像も演技もとにかく楽しみで、すべてを監督にお任せしました。
坂口さんの桂介は苦しんで、追い詰められて、辛い、決断を迫られるような厳しい役どころで、ずっと感情を揺さぶられましたし、渡辺謙さんはもういるだけですごみがある。何もしゃべらなくて表情を少し変えただけでも東明を表していて、やっぱり役者さんってすごいなと思いました。
きっと映画を観ている方との心が一番近いキャラクターではないかなと思います。桂介を助けたい、桂介に幸せになってもらいたいと思うけど、どうにもできない。奈津子も桂介もお互いを大事に思っているけど一歩踏み出せない。
言葉は少なくても(坂口演じる)桂介とのやりとりがものすごく切なく、静けさの中に佇んでいるだけで、物悲しさを強く訴えかけてくるものがありました。土屋太鳳さんでなければ醸し出せない雰囲気で、土屋さんだから作り上げられたオリジナルの奈津子だったと思います。
涙がこらえられなくて、一言では言えない。面白い、引きつけられる。そして考えさせられる。色々な感情が胸に込み上げてきて、素晴らしいものを拝見した。すごく大切なものが込められている映画だと思いました。
映画を観た後に、必ず大切な何かを持ち帰ることができる映画だと思います。
壮大なひまわり畑と美しい景色と、そこでもがいてあがいて、前に進もうとするキャラクターの魅力。それを大きなスクリーンで、ぜひご覧になっていただきたいと思います。
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