吉沢亮「全ての人に心から感謝」 カンヌ熱狂の主演作「国宝」が全国356館で封切り
2025年6月6日 20:30

人気作家・吉田修一氏の最高傑作と呼び声の高い小説を映画化した「国宝」が6月6日、全国356館で封切り。東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで初日舞台挨拶が行われ、主演の吉沢亮、共演する横浜流星、高畑充希、寺島しのぶ、森七菜、見上愛、黒川想矢、越山敬達、永瀬正敏、宮澤エマ、田中泯、渡辺謙、李相日監督が出席した。

任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げる主人公・立花喜久雄の50年を描く本作。第78回カンヌ国際映画祭「監督週間」部門に選出され、現地での公式上映で、約6分にわたる熱狂的なスタンディングオベーションを浴びたほか、先日には、京都の東寺で豪華なジャパンプレミアが開催されたばかりだ。
国内外を旅し、ついに、映画が封切られたこの日、吉沢は「役者人生の全てをかけた作品。関わった全ての人に心から感謝したいです。お客様に見ていただくのは、すごくうれしい気持ちですが、ちょっと寂しい気もして、不思議な気持ちで初日を迎えました」と、感無量の面持ちを浮かべる。

そして、「現場ではご一緒できなかった両親(永瀬と宮澤)、少年時代の喜久雄と俊介(黒川と越山)にもお会いでき、この場に立てることがうれしい」と語り、歌舞伎の指導にあたった中村鴈治郎、谷口裕和氏にも「おふたりがいなければ、スタートラインにも立てなかった」と特段の感謝を伝えていた。
梨園の御曹司・大垣俊介を演じた横浜も「映画が公開を迎えられることは、当たり前じゃない。愛していただける作品になることを心から願っております」と、安どの表情。李監督から「宣伝期間中、横浜流星くんが『魂を込めて作った』と連呼するんで、やめなさいと伝えた」と暴露されると、苦笑いを浮かべつつ「何度も言って、安っぽく聞こえるかもしれませんが、魂を込めて作った映画なので、ひとりでも多くの人の心に残れば」と熱っぽくアピール。「俊介として生きられるのは、吉沢くんがいないとできないことだった」と“共闘”した吉沢への感謝も忘れなかった。

上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎役の渡辺は、「朝から映画を見たと何本も連絡が入って。『しびれました』『やばいです』と。こういうことは、いままでなかった。かなりうれしい1日になっています」と反響の大きさに歓喜。喜久雄の亡き父・権五郎を演じた永瀬は、本作のPRイベントに初登場し「台本を読んで『うわっ、これはすごい』と思い、特におふたり(吉沢と横浜)の演技が楽しみでした。実際に映画を見て『うわっ』ってなりました。最高でした!」と、作品を絶賛していた。

李監督が、吉田氏の小説を映画化するのは「悪人」「怒り」に続き3度目。2018年に単行本化された「国宝」は、吉田氏自身が3年間にわたり歌舞伎の黒衣をまとい、楽屋に入った経験を血肉にして書き上げた渾身の作品。作家生活20周年記念作として、4年の歳月をかけて仕上げた上下巻800ページを超える大作だ。
李監督は「時間が経つほどに、力強い評価をいただいている」と確かな手応え。「僕自身も感無量で、あんまりコメントが出てこない」。そして「あえて、横浜流星くんの言葉を借りれば、関わった人たちの“込めた魂”というものを目撃してもらえるのがうれしい」と、魂のこもった言葉で作品をファンに届けた。
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