劇場アニメ「ひゃくえむ。」に内山昂輝、津田健次郎が出演!アヌシー映画祭では絶賛の声&北米公開も決定
2025年6月13日 17:00

「チ。―地球の運動について―」の魚豊(うおと)氏の連載デビュー作を映画化する劇場版アニメーション「ひゃくえむ。」の重要キャラクター声優として、内山昂輝と津田健次郎の出演が決定した。あわせて、本作が10月に北米公開されることが発表された。
「チ。」で手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した魚豊氏の連載デビュー作を劇場アニメ化。陸上競技の世界で、100メートルというわずか10秒間の一瞬の輝きに人生を懸けた人間たちの栄光と挫折が描かれる。劇場版では小嶋慶祐がキャラクターデザイン・作画監督を務め、「音楽」の岩井澤健治監督が率いるロックンロール・マウンテンがアニメーション制作を担う。

生まれつき足の速い“才能型”のトガシの声を務めるのは松坂桃李、トガシとの出会いから100m走にのめり込んでいく“努力型”の小宮に染谷将太が息吹を吹き込む。今回、トガシと小宮の陸上人生に大きな影響を与え、陸上界を牽引する財津役に内山、そして財津に王者の座を阻まれ続ける海棠役を津田が務めることになった。

原作ファンから絶大な人気を誇る財津役を演じるに当たって内山は「彼のセリフは独特な言い回しが多くてどういう風に表現していくべきか悩んだ」と役作りの苦労を明かしたが、「アニメーションならではの走りの表現をはじめとして『ひゃくえむ。』という作品がどのように映像化されるのか僕自身もとても楽しみにしています」と期待を寄せた。
魚豊作品への参加は「チ。」のノヴァク役に続き2作目となり、海棠役を演じる津田。「新しい領域のスポーツアニメが誕生したのではないでしょうか?スポ根ですが、より哲学的な、奥深い、魅力的な作品です。魚豊先生の描く世界で、個性の強い人物を演じさせていただけるのが光栄でした」と作品の魅力を語った。

また、6月8日から開催中の「アヌシー国際アニメーション映画祭2025」で、現地時間6月12日に本作のワールドプレミアが行われ、渡仏した岩井澤監督が登壇した。岩井澤監督は、2020年に最優秀オリジナル音楽賞を受賞した「音楽」、そして昨年の「ひゃくえむ。」の「Work in Progress部門」選出を経て同映画祭への参加は3度目となる。

約420席が満席となった会場に登壇した監督は「前作の『音楽』は小さなチームで作った作品でしたが、多くの人に見てもらって、それが今回の『ひゃくえむ。』に繋がりました」と率直な思いを明かし、「『音楽』の時はコロナ禍でアヌシーに来られなかったので、今日やっと皆さんの前に立ててすごく興奮しています。100m走はただまっすぐに走るシンプルなスポーツなので表現するのが難しかったですが、楽しんでもらえるようにすごく考え抜いて頑張って作りました」と観客に向けて5年越しの思いを語った。
映画を観た観客からは「アニメーションの力は無限大だということを改めて感じた」「10秒間の感情をここまでアニメーションで表現できるのはすごい」など興奮の声が寄せられたという。

さらにスタジオジブリ作品の北米配給で知られるGKIDSが、本作への出資参画ならびに北米配給権を獲得し、10月に北米公開されることが決定した。GKIDSは、新海誠、細田守、湯浅政明作品など、日本のアニメ映画の世界的な普及や評価獲得に大きな役割を果たしてきた配給会社。同社社長のデビッド・ジェステット氏は、「『ひゃくえむ。』にパートナーとして参加し、この素晴らしい映画を北米にお届けできることを大変光栄に思います。この新しいスポーツ映画を早く皆様にお届けできるのを楽しみにしています」とアピールした。
「ひゃくえむ。」は9月19日から全国公開。
内山と津田のコメント全文は以下のとおり。
(C)魚豊・講談社/「ひゃくえむ。」製作委員会
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