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芸術か?猥褻か?と話題を集めた「ラストタンゴ・イン・パリ」を芸術か?暴力か?と問う映画「タンゴの後で」

2025年6月12日 11:00

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2024 © LES FILMS DE MINA / STUDIO CANAL / MOTEUR S’IL VOUS PLAIT / FIN AOUT

ベルナルド・ベルトルッチ監督の代表作のひとつで、1970年代最大のセンセーションを巻き起こした「ラストタンゴ・イン・パリ」。傑作と呼ばれた映画の裏側で何があったのか、を出演女優の目線から社会に問いかける問題作「Maria(原題)」が「タンゴの後で」の邦題で9月5日から公開される。予告編とキービジュアルが披露された。

第77回カンヌ国際映画祭に正式出品され、今なお世界中で問題とされるエンタテインメント業界における権力勾配、搾取について鋭い視線を投げかけた問題作で、大胆な性描写と心理描写が大きな反響を呼んだこの作品の陰にあった、ひとりの女性の怒りと葛藤を描く。

19歳のマリア・シュナイダーは気鋭の若手監督ベルナルド・ベルトルッチと出会い、「ラストタンゴ・イン・パリ」で一夜にしてトップスターに駆け上がる。しかし、48歳のマーロン・ブランドとの過激な性描写シーンの撮影は彼女に苛烈なトラウマを与え、その後の人生に大きな影を落していく…。本作は「70年代最大のスキャンダル」と言われた作品の舞台裏で一体何が起きていたのか? 映画の撮影現場での問題について声を上げた最初の女性の一人である、マリア・シュナイダーの波乱に満ちた人生に焦点を当てる。

監督はベネチア映画祭での受賞経験もある新鋭ジェシカ・パルー。ベルナルド・ベルトルッチ監督作「ドリーマーズ」(2003)の現場でインターンを経験した彼女は、マリアのいとこであるジャーナリストが記した「あなたの名はマリア・シュナイダー:「悲劇の女優」の素顔」(ヴァネッサ・シュナイダー (著)/早川書房刊)と出会い、マリアの人生を映画化することを決意する。マリアを演じるのはベネチア映画祭金獅子賞受賞作「あのこと」で世界的賞賛を浴びたアナマリア・バルトロメイ。そして、マーロン・ブランド役を名優マット・ディロンが演じている。

予告編では、才能豊かな19歳のマリアが当時、新進気鋭の監督であったベルトルッチから性的に大胆な映画を「芸術的に撮る」と説得され、「ラストタンゴ・イン・パリ」に出演。マリアの体当たりの演技、そして大スターのマーロン・ブランドとの共演は、彼女を一瞬にしてスターダムに伸し上げるが、それは彼女の望んだ形ではなかった。70年代当時、「芸術か?猥褻か?」と話題になった作品は、本作では「芸術か?暴力か?」と現代の我々に問いかける。

9月5日からTOHOシネマズシャンテほか全国公開。

▼ジェシカ・パルー監督のインタビューより抜粋
マリア・シュナイダーの物語は私にとって特別でした。私は誰かを責めたり、裁いたりするのではなく、この出来事の「遺産」に向き合いたい。そして、彼女の視点を通して、この社会を新たな角度から描き出したいのです。
まずは「異常だったこと」を認識すること。それが、最初の一歩です。
浅田智穂氏(インティマシー・コーディネーター)コメントより抜粋
マリアからの「視線」に、私たち観客は何を思うのか。私たち作り手は彼女に何を問われ、どう自問すべきなのか。かつてマリアに向けられた様々な「視線」の中で、彼女が戦い、傷つき、それでも生きてきた姿を目にした今、私たちは彼女の「視線」から目を逸らすことなどできないのだ。

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