綾野剛×亀梨和也が14年ぶりの共演 嵐を呼び寄せた奇跡の10分間を振り返る「でっちあげ」インタビュー映像
2025年6月11日 06:00

綾野剛と亀梨和也が、14年ぶりに共演を果たした三池崇史監督作「でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男」の撮影を振り返ったインタビュー映像(https://youtu.be/bJZjxsfqp_g)が公開された。大雨のなか、“殺人教師”と呼ばれることになる薮下(綾野)と、週刊春報の記者・鳴海(亀梨)が対峙する緊迫のシーンが収められている。あわせて、本シーンの場面写真とメイキング写真も披露された。
原作は、第6回新潮ドキュメント賞を受賞した福田ますみ氏によるルポルタージュ「でっちあげ 福岡『殺人教師』事件の真相」(新潮文庫刊)。日本で初めて教師による児童への虐めが認定された体罰事件をもとに、人間の静かな恐ろしさを描く。主人公の教師を綾野が演じ、「クローズZEROII」(09)以来16年ぶりに三池監督とタッグを組んだ。共演には、柴咲コウ、三浦綺羅、木村文乃、光石研、北村一輝、小林薫らが勢揃いした。主題歌は、キタニタツヤの書き下ろし曲「なくしもの」に決定している。
2003年、小学校教諭・薮下誠一(綾野)は、保護者・氷室律子(柴咲)に児童・氷室拓翔(三浦)への体罰で告発される。体罰とはものの言いようで、その内容は聞くに耐えない虐めだった。報道をきっかけに、担当教輸は「史上最悪の殺人教師」と呼ばれ、停職処分になる。児童側を擁護する550人の大弁護団が結成され、民事裁判へと発展。しかし、法廷は担当教諭の完全否認から幕を開けるのだった。

映像では、綾野と亀梨は14年ぶりの共演を喜び、2人が極限状態で魂のぶつかり合いを見せる豪雨の対峙シーンについて、綾野は「誇りに思う」、亀梨は「素敵な思い出」と振り返る。殺人教師の疑惑を向けられることになる薮下(綾野)。そのいじめの対象とされる児童・氷室拓翔の母・律子(柴咲)からの訴えにより実名報道に踏み切った週刊誌の記者・鳴海三千彦(亀梨)。映像では、自身への疑いを晴らすために証言を得ようと保護者宅のインターホンに向かって「お願いします!」と何度も頼み込む薮下と、それを待ち構えていたかのように薮下にフラッシュを浴びせる鳴海の姿が映し出される。マスコミの報道で極限まで追い詰められた薮下は、雨の中傘も差さずに鳴海の胸ぐらを掴み、感情を爆発させながら自分の思いを訴える。
大きな見どころの1つでもある本シーンは、人口的な雨降らしではなく、テスト段階では晴天だった天候が本番直前で急に雲行きが怪しくなり、あっという間に豪雨に。綾野は「亀ちゃんは嵐まで呼んじゃうから!本当に強烈だった」と笑う。亀梨も「それは剛くんでしょ!すごいですよ。最初は(スタッフによる)雨降らしだったのにリアル雨ですから。一瞬、10分くらい一気に」と続け、「(本番が)終わった後パーン!と晴れて『嘘でしょ!?』って」と興奮した様子で語った。

気力も体力もすり減るような過酷な撮影となったが、亀梨は「シーンとすごくリンクしていて、素敵な思い出になっています」と嬉しそうに振り返り、綾野も「とても豊かでしたし一緒にできて幸せでしたし、このシーンを亀ちゃんと立ち向かえたことをすごく誇りに思うというか。自分の俳優人生の中でとても大事なプロセスになりました」と満足そうに語った。
綾野と亀梨が一緒にインタビューを受けるのは、今回が初めて。綾野は亀梨との初共演作を振り返り、「自分の至らない芝居を真正面で受けてくれたんです。初めて共演者の人に認めてもらえたというような、すごくそれが残っていて支えになっているんです」と告白。14年ぶりに2度目の共演を果たし、「今回また現場でこういう形で再会して、お互いの成長を確かめるようにすごく丁寧に作っていけた」と喜びを明かした。
また、綾野は亀梨について「僕の方が年齢は上なんですけど、面倒見のいい兄貴肌」だといい、亀梨も「お芝居の向き合い方をすごく悩んでいた時期にアツく語ったときがあって、それがすごく印象に残っていて、俳優業をやる上の恩人的な人」と信頼を語っている。
映画「でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男」は6月27日全国公開。
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