「悪魔のいけにえ」再起動企画に気鋭クリエイターたちが名乗り
2025年6月9日 20:00
(C)MCMLXXIV BY VORTEX, INC.スラッシャー映画の傑作「悪魔のいけにえ」のIP(知的財産)をめぐる争奪戦がいよいよ始まる。メジャースタジオや配信事業者5~8社が権利獲得を目指して名乗りを上げている。
1974年にわずか14万ドルで製作された、トビー・フーパ―監督による初代「悪魔のいけにえ」は、全米で3100万ドルの興行収入を記録。その後、シリーズは9作品で全世界累計2億5200万ドルを超える規模にまで成長。さらに、コミック、小説、ゲームでもシリーズ展開されてきた。
米Deadlineによれば、レザーフェイスという象徴的な殺人鬼キャラクターを新たな切り口で復活させようと、複数の著名なクリエイター陣がスタジオと組んで独自のビジョンを提案しているが、現在のところ明確な最有力候補は存在しないという。
中でも注目を集めているのが、ドラマシリーズ「イエローストーン」のクリエイター、テイラー・シェリダン。プロデューサーとしての関与にとどまるようだが、テキサス出身であることから本作への思い入れは強いとされる。
また、「ロングレッグス」のオズグッド・パーキンスは、ブライアン・ベルティノ(「ストレンジャーズ 地獄からの訪問者」)と共同で脚本を執筆し、ベルティノが監督を務めるというプランを提案中。もし彼らがIPを獲得すれば、NEONが配給を担う可能性がある。
一方、「ストレンジ・ダーリン」のJ・T・モルナー監督とプロデューサーロイ・リーは、A24と連携してTVシリーズを構想中。この企画には、テキサス出身のグレン・パウエルも関与しているが、主演はしない見通し。また、ロイ・リーはNetflixでの長編映画化も別途提案している。
さらに、ジョーダン・ピールの制作会社モンキーポー・プロダクションズもプロデューサー枠で参加を検討中。同社はユニバーサルと製作契約を結んでおり、同スタジオによる配給が見込まれる。
「悪魔のいけにえ」というIPの魅力は、単なるホラーではなく、アメリカ南部の文化や恐怖の根源を象徴する存在として、多くのクリエイターに再解釈の余地を与えている。今後の再起動プロジェクトが誰の手に渡るのか、その動向はホラーファンのみならず、映画業界全体にとって注目の的となりそうだ。
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