フローレンス・ピュー、主演作を観た友人が試写後に号泣 「We Live in Time」裏話
2025年6月3日 09:00

「ブルックリン」のジョン・クローリー監督最新作で、A24が北米配給権を獲得した「We Live in Time この時を生きて」に主演したフローレンス・ピューのインタビュー映像が披露された。アンドリュー・ガーフィールドとの共演裏話や、劇中でも印象的な“頭を剃るシーン”への思いを熱く語っている。
新進気鋭の一流シェフであるアルムート(ピュー)と、離婚して失意のどん底にいたトビアス(アンドリュー・ガーフィールド)。何の接点もなかった二人が、あり得ない出会いを果たして恋におちる。自由奔放なアルムートと慎重派のトビアスは何度も危機を迎えながらも、一緒に暮らし娘が生まれ家族になる。そんな中、アルムートの余命がわずかだと知ったふたりが選んだ型破りな挑戦とは──。
ピューはイギリス出身の若手俳優。2019年、アリ・アスター監督作「ミッドサマー」で一躍世界の注目を集めた。「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」ではアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、その後もアカデミー賞を席巻した「オッペンハイマー」や現在公開中の「サンダーボルツ*」(『ニュー・アベンジャーズ』)など、話題作への出演が続いている。2023年には、本作での役作りの一環として披露した大胆なバズカット姿も話題となり、大きな反響を呼んだ。

インタビュー映像でまず話題となったのは、初共演となったガーフィールドについて。ピューは「彼はとてもプロフェッショナルなの。細部にまでこだわる姿勢で仕事に取り組み、一瞬一瞬を完璧に演じていく。アンドリューとの共演には学びがあり、とても素敵な経験だった」と敬意を表した。
続いて、頭を剃るシーンの話題に。アルムートが断髪する日を、家族の楽しい思い出に変えてしまうという、大きな幸福感に溢れた本作の中でも重要なシーンの一つ。ピューは、脚本を読んだときのことを「美しく、幸福感や生命感に満ちた場面だと感じた。映画のメッセージが深く理解できた。頭を剃ることについての彼女の決断や、前向きな1日としての捉え方が素敵だと思った」と振り返る。
このシーンはワンテイクで撮影され、「出演が決まった後、ジョン・クローリー監督からの電話でそのシーンについて相談を受けた。彼は“無理にとは言わない。ボールドキャップ(スキンヘッド用のカツラ)を使っても構わない”と。“出演を決めた限りはちゃんと剃る”と答えたわ」と裏話を明かし、「このような役柄では、頭を剃る行為も演技の内だもの。重病の役を演じるには、説得力のある演技が問われる。剃る行為を省くなんてありえなかった」と強い覚悟を語った。
最後に、本作を通して伝えたいことを問われたピューは、「今、与えられている時間を大切に過ごしてほしい」とメッセージ。「試写会に来てくれた友人は、上映後に号泣していて、私の方を見られなかった。それから、私の手をきつく握ったの。友人は“生きる意欲が湧いてきた”と言った。“恋をしたくなったし、先延ばしにしていたことすべてに挑戦したい。とにかく生きたい”と」と、驚きのエピソードを披露した。
「We Live in Time この時を生きて」は6月6日から公開。
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