小栗旬「かなりの自信作」×窪塚洋介「世界が変わる」 コロナ“最前線”描いた「フロントライン」に確かな手応え
2025年5月28日 20:31

俳優の小栗旬が5月28日、都内で行われた主演映画「フロントライン」のジャパンプレミアに出席した。日本で初めて新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」での実話を基に、未知のウイルスに最前線で立ち向かった医師や看護師たちの闘いをオリジナル脚本で描いたドラマ。小栗は「自分にとっても、かなりの自信作。胸を張って、皆さんにお届けできる作品になった」と確かな手応えを示した。

小栗は、未知のウイルスに立ち向かう災害派遣医療チームのDMAT(ディーマット/Disaster Medical Assistance Team)の指揮官・結城英晴を熱演。「役柄を通して、モデルになった医療従事者の皆さんが経験したことや、当時一番大切にされていたことを表現したかった」と振り返り、「いまも傷ついている人がいるので、特定の誰かの目線だけでは映画は作れない。いろんな形の主人公がそこにいて、みんなが主役の映画が完成したことがうれしい」と、本作に込めた思いを噛みしめていた。
ジャパンプレミアには、小栗をはじめ、共演する松坂桃李、池松壮亮、窪塚洋介、森七菜、桜井ユキ、関根光才監督が出席。小栗は「錚々たる面々が集まってくれて、一緒に映画が作れたことにも誇りを思う」と、共闘した豪華キャスト陣に感謝を示す。

松坂が演じたのは、厚生労働省から派遣された役人で、結城と対策本部でぶつかり合うことになる立松信貴。官僚という役どころを「批判はされるけど、評価されにくい仕事」と説明し、「それでも状況を俯瞰しながら、いろんなプロセスを踏んで、いろんなジャッジを下した厚労省の皆さんの向き合い方を提示したかった。そこはすごく大切に演じました」と振り返る。完成した映画を見て「いま、こうした距離感で僕らがいられるのは、前線で動いてくれた医療従事者の皆さんのおかげだと間違いなく思う」と、賛辞を惜しまなかった。

地元に家族を残し、横浜に駆けつけたDMAT隊員・真田春人を演じた池松も「ダイナミックさと人間ドラマが見事に調和している。真実を伝えると同時に、信念と献身の物語になっているので、日頃の感謝も含めて、大げさかもしれませんが、医療従事者の皆さんに捧げられるような役にしたかった」と、当時の関係者に最敬礼。「全ての人に対するリスペクトを忘れないことを意識した」(森)、「見終わったときは、立てないくらい圧倒された」(桜井)と共演陣も、作品への思いを熱く語っていた。

壇上で「誘ってくれた旬、この場を借りて、ありがとう!」と感謝したのは、ドラマ「GTO」以来26年ぶりに小栗と共演した窪塚だ。本作では、東日本大震災でも結城と共に活動し、“戦友”とも呼べる過去を持つ仙道行義を演じ「名もなきヒーローたちが命をかけて、この世界を支えてくれていることが、この映画を通して伝えられると思う。涙が止まらないシーンが、たくさんありました」と、感無量の面持ちだった。

そして、「みんなが5年前に同じ体験をしていることが、本当に大きい。あの頃に奪われた、かけがえのない時間、取り返せない時間を、前向きな力に変えようと思える映画。日本中、世界中の人が見るべきだし、世界が変わるんじゃないかと思える映画に参加できて誇りに思う」と熱弁していた。
「フロントライン」は6月13日に全国公開。
(C)2025「フロントライン」製作委員会
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