やなせたかしはいかに世代を超えたヒーローを生み出したのか? アンパンマン秘話&超貴重設定画【朝ドラ「あんぱん」も話題】
2025年5月21日 08:00

昭和、平成、そして令和と3つの時代を通じて日本中に「愛と勇気」を届けてきた“みんなのヒーロー”アンパンマン。その存在は、4月よりスタートしたNHK連続テレビ小説「あんぱん」で再び注目を集めている。原作者のやなせたかし氏は、どのように世代を超えたヒーローを生み出したのか――本記事では、秘話とともに、現在開催中の「映画アンパンマン展」より、貴重な設定画を公開する。
NHK連続テレビ小説「あんぱん」は、やなせたかし(北村匠海)と暢(今田美桜)の夫婦をモデルとしたドラマ。昭和から平成、令和となった現代まで、いつもこどもたちのそばにいるヒーロー「アンパンマン」の生みの親であるやなせ氏が、何故“いま”ここまで注目されているのか――やなせ氏が作品作りをする際に心がけているモットーを紹介しよう。
(C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV (C)やなせたかし/アンパンマン製作委員会20251988年10月からテレビアニメがスタートし、翌年の89年3月には劇場版が初公開された「アンパンマン」。過去の映画作品において、やなせ氏はアンパンマンの物語を描く際に、幼児に理解できる単純な表現を心がけるとともに「実は内容は相当高いところに視点をおいているので大人が見ても十分に面白いはず」という言葉を残している。
それは「テーマソングも決して幼児向きに甘くは作られていません」というコメントの通り、大人から子どもまで誰もが知る、いわずとしれた国民的アニメソング「アンパンマンのマーチ」からもわかるだろう。「なんのために生まれて なにをして生きるのか」「今を生きることで 熱いこころ燃える」「そうだ うれしいんだ 生きるよろこび たとえ胸の傷がいたんでも」という歌詞が、大人になってからふと胸に刺さった経験はないだろうか。毎年公開される映画作品について、やなせ氏は「赤ちゃんもお母さんもお父さんもみんなが安心して楽しめる上質なアニメーションでありたいと私はいつも思っています」と語っていた。
(C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV (C)やなせたかし/アンパンマン製作委員会
(C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV (C)やなせたかし/アンパンマン製作委員会
(C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV (C)やなせたかし/アンパンマン製作委員会前述のやなせ氏の言葉は、当時の映画パンフレットの現物とともに「映画 それいけ!アンパンマン」展で展示されている。やなせ氏が「アンパンマン」を通じて伝えてきた思いは、今も映画作品となって継承され、毎年多くの子どもから大人にまで届けられている。
その「映画アンパンマン」シリーズの歴史が詰め込まれた企画展「映画 それいけ!アンパンマン」展は、東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアムにて開催中だ。この展示会では、同作のキャラクターたちが「カビるんるん」の形になっている「カビるんるんなキャラたち」など見るだけで心おどる設定画のほか、貴重な資料が数多く用意されている。
6月27日に公開される映画最新作「それいけ!アンパンマン チャポンのヒーロー!」は、アンパンマンに憧れて、ヒーローを夢見る男の子・チャポンの物語。すでに解禁された予告でも出てくる「お前がなんのために生まれてきたか」というセリフは、前述の「アンパンマンのマーチ」の歌詞を想起させる。
ここからも分かるように、本作では「生きる意味」「なんのために生まれて、なにをして生きるのかー。」というメッセージへ回帰するストーリーになることが予想されている。やなせ氏が「アンパンマン」を通じて描き続けてきた“愛と勇気”。子どものみならず大人へも向けて放ってきたメッセージは、最新作となる本作でも変わらない幹として、観る者に普遍的で大切なメッセージを伝えてくれるはずだ。

開催時間:10時~18時(入場は17時30分まで/最終日は16時閉館)
会場:東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアム(東京都杉並区上荻3-29-5 杉並会館3F)
※毎週月曜日定休(月曜祝日は開館し、翌平日が休館/臨時休業あり)
入館料:無料
(C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV (C)やなせたかし/アンパンマン製作委員会2025
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