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【「サンダーボルツ*」撮影秘話】緊迫シーンを生んだこだわり満載のセット、“ニューヨーク・シティ”出現にキャストも感嘆

2025年5月16日 10:00

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画像1(c)2025 MARVEL

超クセな無法者チームが活躍するマーベル・スタジオ最新作「サンダーボルツ*」(公開中)。5月2日に日米同時公開を迎えた同作は、全世界でオープニング興収1億6210万ドル(約231億6600万円)を記録し、週末の世界興行ランキングで第1位を獲得。全米映画批評サイト「RottenTomatoes」では、批評家レビュー(Tomatomater)フレッシュ88%、一般観客レビュー(Popcornmater)94%(5月14日時点)という高評価を獲得し、大きな話題を集めている。

そんな本作の撮影秘話が、このほど公開。“緊迫シーン”の背景にあった魅力溢れる撮影セットについての裏話を、スタッフ&キャストが明かしている。

画像2(c)2025 MARVEL
●観客たちを「サンダーボルツ*」の世界へと一気に惹きこむ“序盤のバトルシーン”について

本作の撮影は、アトランタを拠点に行われた。最初の3週間で撮影されたのが、本編の序盤に登場するサンダーボルツ*の戦闘シーンだ。とある人物によって集められたエレーナ(フローレンス・ピュー)、USエージェント/ジョン・ウォーカーワイアット・ラッセル)、ゴースト(ハナ・ジョン=カーメン)、タスクマスター(オルガ・キュリレンコ)の4名が、何やら閉鎖的で怪しげな倉庫に次々と姿を現し、各々の必殺技を繰り出し迎撃。罵り合いのセリフを吐きながら、一体誰が誰を狙っているのかわからない混沌たる戦いが繰り広げられている。

後にチーム「サンダーボルツ*」を結成する彼らの“出会い”ともなる重要なワンシーンなのだが、スタッフたちは、このシーンを通じて、観客たちに直感的にハードエッジなトーンとスタイルを感じさせようと画策。可能な限りCGにたよらず、物理的にカメラで撮影すべく、360度包囲型のセットを構築した。

画像3(c)2025 MARVEL

ジェイク・シュライアー監督は、本作を手掛ける上で「この映画を物理的に、しかも出来るだけカメラで撮影することはできますか?」とマーベル・スタジオからオーダーを受けたと振り返る。その意図について、「出来る限りすべてをカメラ撮影するよう最善の努力を払うことが目的でした。なぜなら、大量の物理的な映像を使えば、そうではないCGの映像にリアリティの錨が降ろされて、CGの見た目がずっと良くなるからです」と説明。

画面に映るシーンによりリアリティを持たせられるよう、しっかりとセットを作り込み、キャスト自身に生身で演技をさせることに。そこでシュライアー監督は、かつてエミー賞を受賞したドラマシリーズ「BEEF ビーフ 逆上」で共に仕事をした経験があるプロダクション・デザイナーのグレイス・ユンの手を借りることにした。

本作へのアプローチについて、ユンは「早い段階にジェイクと私はこの映画のデザインの方法論を話し合いました。私たちは可能な限り多くのセットを物理的に組み立てたいと考えたのです」と話し、「その方がカメラ映りも良く、演技もより良いものが引き出せると感じましたし、グリーンバックとは違って物理的なセットではその中で動き回ることのできる独特のスピード感があります。マーベル・スタジオも複数の360度囲まれたセットを建てることに理解を示し、協力的でした。その手始めがこの倉庫でした」と語っている。

画像4(c)2025 MARVEL
●マーベルファン必見!!!!! 旧アベンジャーズタワー登場の裏話

先の倉庫のシーンと肩を並べるほど印象的なセットが、旧アベンジャーズのタワー・ペントハウスだ。このタワーは、かつて、アイアンマンことトニー・スタークが手綱を握っていたスターク・インダストリー社が所有していた。現在は、「サンダーボルツ*」結集の鍵を握る謎多きCIA長官ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ(通称:ヴァル)が代表を務めるOXEグループが持ち主になっている。

アトランタ・メトロ撮影所のスタジオに建てられたセットには、床から天井まで届く巨大な窓があり、ニューヨーク・シティを270度見渡すことができる。ユンは「かつて“アベンジャーズ”で使われた美しいセットのデッサンや画像をリサーチして、トニー・スタークのヘッドクォーターがどのように表現されていたのか研究しました」と誕生の背景を明かし、OXEグループやヴァレンティーナが思い描いている夢や希望について話し合い、それをタワーのデザインに落とし込んだのだと説明する。

グレイス・ユン「タワーのデザインにはシャープでシビアなブルータリズムの要素を持った鋭角なクオリティと色合いを盛り込み、ヴァレンティーナの世界観を反映させることになりました」
画像5(c)2025 MARVEL

実はこれまでもエレーナやジョン・ウォーカーなどの前に度々姿を現しては、彼らの人生を動かすキッカケを作ってきたヴァル。本作でも「サンダーボルツ*」の面々をかき乱すこととなるが、そんな彼女のキャラクター性が、タワーの隅々に表れている。建物ひとつとっても、実はキャラクターや世界観の表現の大切な一端を担っているようだ。

画像6(c)2025 MARVEL
●まるで本物のニューヨーク!? 圧倒的没入感を生み出した街並み

最も目を見張るのが、本物のニューヨークかのような“ニューヨーク・シティ”。史上最強の敵・セントリーを前に、「サンダーボルツ*」が過去最大のチャレンジをする大々的なアクションシーンが繰り広げられるのが、東45丁目をモデルにしたセットだ(OFSアトランタのバックロットに建てられた)。

高さ24フィート(7m強)から32フィート(10m弱)もあるニューヨークの建物の張りぼては、輸送用コンテナを積み上げて背後から支えている。この巨大セットは何百人ものクルーとアーティストたちのコラボによって26週間をもかけて作り上げられている。

あまりの没入感に、そこに足を踏み入れた者たち全員が畏敬の念を示したそう。ユンはそのリアルな街並み誕生の経緯について、次のように語っている。

グレイス・ユン「私自身も25年間ニューヨークで暮らしているニューヨーカーなので、ニューヨークのどこにいても目にするボザール様式のビルや象徴的な高架橋など、あの都市の本物らしさを感じることのできる要素は絶対に入れ込みたいと思っていました。過去に『アベンジャーズ』ですでにニューヨークでのバトルが描かれているという歴史を承知していましたし、ジェイクと色々話しているうちに、新鮮に感じられながらもあの場所の意味と歴史をほのめかすことのできるちょっとしたイースターエッグを入れ込む方法も私たちは探りはじめていました」
画像7(c)2025 MARVEL
●キャストも感嘆……こだわりのセットがもたらした恩恵とは?

フローレンス・ピューは、「サンダーボルツ*」のために物理的なセットが作られたことで得たアドバンテージについて、次のように語っている。「

フローレンス・ピュー「自分の演じるキャラクターが実際にいるとされているスペースで演じられることは、ものすごい助けになるわ。実際にそこに身を置いていると感じることができるし、観客が観ることになる世界の一部になれるからよ。ぜんぜん違うわね。自分の髪に本物の埃がつき、ゴミや埃が実際に宙を舞っていると、それに反応する表情だって変わってくるのよ。演技のありとあらゆる側面に影響をあたえるし、その空間に身を置くことや、その部屋に身を置くことや、ニューヨークのセットに身を置くことで、自分が本当に自分の演じている人物になったような気持ちになれるのよ」

エレーナ役のピューはじめ、観客たちに強く訴えかけるようなキャスト陣の迫真の演技は、スタッフ陣の魂がこもったセットから生まれたともいえそうだ。

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