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カンヌ映画祭、新たなドレスコード導入 レッドカーペットでの「ヌード」を公式禁止

2025年5月13日 20:00

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エル・ファニング
エル・ファニング
Photo by Kristy Sparow/Getty Images

2025年のカンヌ映画祭が開幕を前に、レッドカーペットでのヌードおよび「大振りな衣装」を効果的に禁止する新たなドレスコードを発表したと、米ハリウッド・レポーターが報じている。公式憲章によると「品位を理由に、レッドカーペットやその他の祭典エリアでのヌードは禁止される。また特に大きな裾を持つ大振りな衣装で、ゲストの適切な移動を妨げたり劇場での着席を複雑にするものは許可されない」とある。また、「祭典受付チームはこれらの規則を尊重しない者に対し、レッドカーペットへのアクセスを禁じる義務を負う」と明記されているという。

カンヌ国際映画祭の広報担当者は、この憲章の更新は「長年施行されてきた特定のルール」を反映するものだと説明。更新の目的は「衣装自体を規制するのではなく、祭典の制度的枠組み、及びフランス法に従って、カーペット上での完全なヌードを禁止すること」だとしている。

近年、ファッション業界では「シアネス」と呼ばれる透け感を強調したドレスが流行し、セレブリティやモデルたちによる大胆な露出ファッションがレッドカーペットで目立つようになっていた。ソーシャルメディアの普及により、こうした衝撃的な装いが瞬時に世界中に拡散され、「ネイキッドドレス」と呼ばれる肌の露出が多い衣装が特にハイファッションイベントで人気を集めている。

実際に最近のカンヌでは、エル・ファニングベラ・ハディッドケンダル・ジェンナーをはじめとする多くの国際的スターが透け感のある衣装を着用してきた。2022年には、上半身裸の女性活動家がウクライナ支援の抗議活動としてドレスを脱ぎ、レッドカーペットから退場させられる事態も発生した。

この規定更新の直接的なきっかけは明らかにされていないが、今年のグラミー賞でカニエ・ウェストの妻ビアンカ・センソリが起こした騒動が影響している可能性がある。センソリは実質的に裸同然の状態で写真撮影に応じる透明なシースドレスを着用し、世界的な議論を呼んだ。「大振りな衣装」禁止についても、23年のアカデミー賞でナイジェリア出身のR&Bシンガー・テムスが着用した雲のような白いガウンが、ドルビー・シアターで彼女の後ろに座った観客の視界を遮ったことが思い起こされる。

カンヌのセキュリティ担当者は、特に華やかなシアターリュミエールでの上映におけるドレスコードに関して長年厳格な姿勢を取ってきた。午後7時から10時までに行われるガラ上映では正装が求められ、タキシードや長いドレス、「リトルブラックドレス、カクテルドレス、ダークカラーのパンツスーツ、黒いパンツに上品なトップス」などが推奨されている。

10年前には、ケイト・ブランシェット主演「キャロル」の上映前に、ハイヒールを履いていない複数の女性参加者が入場を拒否され、物議を醸した。その際、「ボーダーライン」で参加していた女優エミリー・ブラントは状況を「非常に残念」と表現し、多くの関係者がこの不文律に不満を示した結果、15年の映画祭期間中にこのルールは緩和された。

長年映画祭を率いるティエリー・フレモー総代表は、レッドカーペットの「外観、感触、雰囲気」を維持するために一貫した取り組みを続けてきた。15年には自撮りを「ばかげていてグロテスク」と呼び禁止し、セキュリティ担当者は抗議者や個人的利益のために騒ぎを起こそうとする者を迅速に排除してきた。

今回のヌードと大振りな衣装の禁止はこうした伝統的な姿勢に沿ったものだが、新たな疑問も生じている。新ドレスコードはどれほど厳格に施行されるのか、そしてA級スターやモデルが規則を無視した場合も同様に扱われるのか。「上品な靴」が必要とされる中でも、ジュリア・ロバーツクリステン・スチュワートのような大スターは過去に靴を脱いで裸足でメイン会場の大階段を上がることもあった。

こうした新ルール導入の背景から、2025年5月13日から24日まで開催されるカンヌ映画祭のレッドカーペットには、例年以上に多くの注目が集まることになりそうだ。

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