【圧倒的スケール】コッポラが思い描いた“未来”と“過去”が入り混じる世界観「メガロポリス」場面写真公開
2025年5月1日 12:00

フランシス・フォード・コッポラ監督の最新作「メガロポリス」の場面写真が、このほど一挙に公開された。
「ゴッドファーザー」シリーズや「地獄の黙示録」など数々の名作を生み出した巨匠コッポラ。「メガロポリス」は、1980年代より脚本を構想。01年に撮影準備を進めていたが、同年ニューヨークで9月11日の悲劇が起こり、企画は中断となり、07年には支援も途絶え、一度は断念の危機に立たされた。約300回にも及ぶ脚本の書き直しを経て、ついに21年、コッポラ監督は自身のワイナリーの一部を手放し、私財1億2000万ドル(約186億円)を投じて映画製作を再始動。86歳になる今、人生を賭けた渾身の一作を作り上げた。

なお、コッポラ監督は4月26日、アメリカの文化発展に大きく貢献した人物に贈られるAFI生涯功労賞を受賞。授賞式にはスティーブン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス、アダムドライバーら名だたる映画人が駆けつけた。
スピルバーグはスピーチで「私たちは最前線で共に歩んできた友人や仲間のストーリーテラーたちと、知性と感情を語り合っているんです。興行的にうまくいくかどうかではなく、素晴らしい芸術作品になると思うものについて。それが『地獄の黙示録』のような映画を生み出すのですから」とコッポラ監督の創作への向き合い方を振り返った。続いてルーカスも「コッポラは崖から飛び降りることを恐れるなということを教えてくれた。フランシス、あなたは私たちのヒーローだ。私たちにはルールがなかった。あなたがペンを握ることで、私たちは共にルールを書いた。映画を愛する映画人の時代を作ってくれてありがとう」と熱く語っている。


「メガロポリス」の舞台は、21 世紀、アメリカをローマ帝国に見立てたニューローマ。そこでは享楽にふける富裕層と苦しい生活を強いられる貧困層の激しい格差が、社会問題化していた。新都市メガロポリスの開発を推進する天才建築家カエサル・カティリナ(アダム・ドライバー)と、財政難の中で利権に固執する市長のフランクリン・キケロ(ジャンカルロ・エスポジート)は真正面から対立する。また一族の策謀にも巻き込まれ、カエサルは絶体絶命の危機に直面するのだった。

場面写真は、物語のスケール感と圧倒的な映像美を感じさせる印象的なシーンの数々が切り取られている。カエサルとジュリアが時計台の上から望遠鏡でニューローマを見下ろす場面や、カエサルが高層ビルの屋上で時を止める瞬間、さらにワイヤーに吊るされた鉄骨の上で、キスを交わすロマンティックなシーンなど、どれも息をのむようなビジュアルが並ぶ。壮麗な都市景観とともに、コッポラ監督が描く”未来”と”過去”が入り混じる世界観が強烈な存在感を放っている。
「メガロポリス」は、6月20日からIMAXほか全国劇場で公開。
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