血まみれ白衣で「裸のランチ」のシーンを自ら再現 ドキュメンタリー「バロウズ」予告編
2025年4月18日 17:00

「クィア」「ジャンキー」「裸のランチ」などで知られる異端の作家ウィリアム・S・バロウズをとらえたドキュメンタリー「バロウズ」(1983)の予告編が公開された。
ニューヨーク出身のハワード・ブルックナー監督による本ドキュメンタリーでは、生前の作家の貴重な姿、型破りで奔放な人生を映す。アレン・ギンズバーグやルシアン・カー、ハーバート・ハンケといった友人の作家たちやフランシス・ベーコン、ブライオン・ガイシンの出演、バロウズ自身が語る「妻殺し」の真相や文学のスタイル、自身の著作の朗読、さらには兄や息子も登場する。謎につつまれた作家の肖像に迫るとともに、ひとりの人間がもつ複雑さを洞察するものとなっている。
デビッド・ボウイやカート・コバーンら数々のミュージシャンにも影響を与えたバロウズ。このほど公開された予告編にはパティ・スミスが登場し、「法王と並んで一番上にいる人間」とバロウズへの思いを熱弁。バロウズの長年の盟友であるギンズバーグは「彼と恋に落ちて一緒に寝た」と若いころの思い出を吐露している。バロウズは自身の小説の朗読パフォーマンスも多々おこなっており、本予告では<カットアップ・フォールドイン作品群>の一つとして知られるSF「ノヴァ急報」を読み上げる映像を見ることができる。そのほか、血まみれの白衣で「裸のランチ」のシーンを自ら再現するさまや銃をかまえる姿、鈍器を振り回す様子などが展開、最後は1981年にサタデー・ナイト・ライブに出演した時の映像で締めくくられる。
2025年は「クィア QUEER」も公開、河出書房新社からは「クィア」の文庫も出版されるなど、バロウズの存在そのもの、人間の自由や不自由について、彼の生きざまをとおして考えることのできる年となる。映画は5月9日よりリバイバル公開。
(C)1983 Citifilmworks / (C)2013 Pinball London Ltd. All rights reserved.
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