「ランボー」テッド・コッチェフ監督が死去
2025年4月14日 22:00

「ランボー」「バーニーズ あぶない!?ウィークエンド」などで知られるテッド・コッチェフ監督が4月10日(現地時間)死去した。享年94。カナダのグローブ・アンド・メール紙が報じた。
カナダ・トロント出身のコッチェフ監督は、トロント大学で英文学を学んだ後、1950年代初頭にカナダの公共放送局CBCに入社。その後イギリスに渡り、BBCやウェストエンドでの演出を経て、1962年の「野性の太陽」で劇場映画デビューを果たした。
1970年代初頭はカナダで活動し、リチャード・ドレイファス主演の「The Apprenticeship of Duddy Kravitz(原題)」はベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞し、アカデミー脚色賞にもノミネートされた。その後ハリウッドに進出し、コメディ映画「おかしな泥棒ディック&ジェーン」(1977)やヒューマンドラマ「ノース・ダラス40」(1979)といったヒット作を連発した。
1982年には、シルベスター・スタローン主演「ランボー」を監督。帰還兵の苦悩を描くことでランボー像に深みを与えた。「1980年当時、月に1000人のベトナム帰還兵が自殺未遂をし、300人以上が命を落としていた。それが脚本の出発点だった」と後に語った。
1980年代以降もジャンルを問わず活躍し、映画「スイッチング・チャンネル」「バーニーズ あぶない!?ウィークエンド」などでメガホンをとった。1990年代後半からはテレビの世界に戻り、「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」で制作総指揮を12年間務めた。
2011年にはカナダ監督組合から生涯功労賞、14年にはカナダ映画テレビアカデミーから功労賞を授与された。
ランボー役のスタローンは、グローブ・アンド・メール紙の報道の数時間前、自身のInstagramに「ランボー」の舞台裏と思われる写真を投稿。「誰も未来を与えてはくれない。自分でつかみ取るしかない。ランボーが伝えているのは、まさにそれだ。生き残るというのは、ただ命を繋ぐことじゃない。自分がなるべき存在から、決して逃げないということだ」とつづっていた。
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