ジャ・ジャンクー監督最新作「新世紀ロマンティクス」 主演チャオ・タオは表情の変化だけで対話を成立させる【本編映像あり】
2025年4月3日 15:30
© 2024 X stream Pictures All rights reserved中国の巨匠ジャ・ジャンクー監督が、総製作期間22年をかけて完成させた最新作「新世紀ロマンティクス」に主演のチャオ・タオが表情だけで心情の変化を表現する、彼女の表現力を堪能できる本編映像が公開された。
「長江哀歌」でベネチア国際映画祭金獅子賞、「罪の手ざわり」でカンヌ国際映画祭脚本賞を獲得し、作品を発表するごとに世界の映画祭で絶賛され続けているジャ・ジャンクー監督。そして、本作で主人公チャオを演じるのは、ジャ・ジャンクー監督の妻でもあるミューズ、チャオ・タオ。「新世紀ロマンティクス」は、両者が組んだ過去の傑作「青の稲妻」「長江哀歌」「帰れない二人」などの本編映像と共に未使用映像やドキュメンタリー映像を駆使し、2001年、06年、22年の3つの時代に渡って主人公チャオの旅路を紡いでいく。ふたりの関係性があってこそ成立した1本で、壮大なラブストーリーでありながら、主人公チャオが本編中、言葉を発しないのも映画の特徴のひとつだ。
© 2024 X stream Pictures All rights reserved公開された本編映像は06年、三峡ダム建設により水底に沈む運命にある古都・奉節(フォンジエ) を訪れたチャオと、易者とのやりとりを映したシーン。チャオは恋人のビンと電話もメッセージも繋がらず、古都を一人でさまよい歩く。大雨から逃れるために廃屋へ駆け込むと、偶然、そこへやってきた易者の男性と出会う。チャオに興味をもった易者が「占ってあげましょう、困難を抱えているように見えます」と提案すると、無表情だったチャオの表情がみるみる変化、“占ってごらんなさい”と言わんばかりの力強い笑みをこぼす。それを見た易者は「顔相からすると裕福な人らしい。あなたに少し力をあげましょう」とチャオに声をかけるが、チャオの表情が一変し、その言葉に力がないことを知っているかのような、誰かを想うかのような悲しげな表情で、降り続く雨の中へ視線を移す。
カンヌでのワールドプレミア上映後、各国のメディアは「チャオ・タオが最高の映画俳優のひとりであることも証明した」(「Little White Lies」)、「チャオ・タオは瞳だけで多くのことを表現する。彼女の演技が映画を支えている」(「Deadline」)、「チャオ・タオとジャ・ジャンクーが出会ったことは、映画ファンにとってなんと幸運なことだろうか」(「FILMMAKER MAGAZINE」)と絶賛している。
「新世紀ロマンティクス」は、5月9日よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。
(C)2024 X stream Pictures All rights reserved
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