「1980 僕たちの光州事件」ごく普通の家族を襲った悲劇を捉えた衝撃の本編映像を公開
2025年4月2日 10:00

「KCIA南山の部長たち」「ソウルの春」「タクシー運転手 約束は海を越えて」に続き、韓国現代史の闇を市民の人々の視点で描く「1980 僕たちの光州事件」から、光州事件によって生活が一変してしまう家族の姿を捉えた本編映像が公開された。
本作は、クーデターによって誕生した韓国の軍事独裁政権が、民主化を叫ぶ善良な市民たちを虐殺した歴史的な悲劇「光州事件」を、そこで生活していた“ごく普通の家族”に焦点を当て、権力が市民の小さな幸福をいかにして踏みにじったのか、そして悲劇の中にあっても大切な人を守りたいと願う思いがいかに尊いものであるかを、時にユーモアを交えながらも切々と描く。

念願であった自分の店を構え、ひたすら自慢のジャージャー麺を作り続ける中国料理店の店主、結婚を目前に控えて浮かれている男、2人目の我が子の出産を控えた母親、美容室の経営がうまくいくことを夢見ている女性、そして子どもたち。そんな平凡な人々の生活が、1979年12月12日に発生した軍事クーデターから5カ月後、突如崩れ去ることとなった。ドイツ人記者のヒンツペーターが日本での準備を経て、5月20日の午前中に光州へ辿り着いてから23日までの取材期間を描いた「タクシー運転手 約束は海を越えて」に対し、本作では5月17日から5月28日の最後の戦いとその後までを描き、更に大きな悲しみと怒りを観客へ訴えかける。

公開された本編映像は、暴動から逃げてきた主人公のチョルスの父親を軍人からかくまうシーンから始まる。けがを負った父親は慌てて家の中に駆け込み、ある理由から久々に息子チョルスの顔を見ることになるが、一刻を争う事態に何も言わずにその場を走り去ってしまう。緊迫する事態に気が付いたチョルスの母親が、夫を隠れ場所に誘導するが、無理やり押し入った軍人たちがチョルスの祖父の制止を振り切り家の中に入ってきてしまう。
祖父は「やめてください。アカ(共産主義者を指す言葉)などかくまっていません」と主張するが、あえなく見つかってしまい家の中を走り回る父親と軍人たち。そして、泣き叫ぶことしかできない子どもたちと怯える家族たちの姿を捉え、何の変哲もない普通の家族に起こった理不尽な出来事をリアルに描いた生々しい映像になっている。
「1980 僕たちの光州事件」は、4月4日から全国公開。

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