ワーナー棚上げの実写とアニメのハイブリッド映画「コヨーテVSアクメ」に光明
2025年3月24日 08:00

米ワーナー・ブラザースが税金対策のために棚上げした実写アニメ映画「コヨーテVSアクメ(原題)」に、ついに救済の手が差し伸べられた。米バラエティ誌の報道によると、独立系配給会社ケチャップ・エンターテイメントが約5000万ドル(約75億円)で配給権を獲得する交渉の最終段階に入っている。
「コヨーテVSアクメ(原題)」は、90年以上の歴史を持つ名作アニメ「ルーニー・テューンズ」の人気キャラクター「ワイリー・コヨーテ」を主人公とした実写・アニメ合成映画だ。WWEのレスラーでもあるジョン・シナと、「好きだった君へ」で世界的に注目を集めたラナ・コンドルが出演。監督は「ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影(シャドウズ)」のデイブ・グリーンが務め、現在DCスタジオの共同責任者として活躍するジェームズ・ガンが製作を担当した。
ストーリー詳細は明かされていないが、原作アニメでは、ワイリー・コヨーテが「ACME(アクメ)社」の欠陥商品に悩まされる姿が描かれている。彼はロードランナーという素早い鳥を捕まえようとアクメ社の製品を次々と購入するものの、それらが常に裏目に出て自らが被害者となる皮肉なコメディが特徴だ。
ワーナー・ブラザースは2023年11月、すでに完成していたこの作品を3000万ドル(約45億円)の税金控除として棚上げする決定を下した。この判断は映画界から批判を招き、スタジオ側も異例の対応として制作チームに他の配給会社への売却交渉を許可。大手ストリーミングサービスも検討したものの、成立には至らなかった。
救世主となるケチャップ・エンターテイメントは、2012年設立の新興独立系配給会社。近年ではアカデミー賞俳優マイケル・キートン主演のコメディ「グッドリッチ(原題)」やベン・アフレック主演のスリラー「ドミノ」などの配給を手掛けている。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

日本よ、これが本物の“悪”だ
【拷問、殺人、裏切り、粛清】超刺激的な“史上最大ヒット作”、観たらすごかった…!
提供:JCOM株式会社

何だこのむちゃくちゃ“刺さる”映画は!?
【尋常でなく期待してる】“命より大事な誰か”のためなら、自分の限界を超えられる。
提供:ディズニー

キャンドルスティック
【予告編だけでこんなに観たくなること…ある!?】阿部寛、10秒でAIを騙す――狂おしいほど面白そう
提供:ティ・ジョイ

たった“1秒”で爆発的に話題になった映画
【個人的に“過去最高”】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた注目作、実際に観てきた
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映