神谷浩史、「人生が豊かになってくれたらうれしい」 「劇場版モノノ怪 第二章 火鼠」劇場での“体験”をオススメ
2025年3月15日 21:00

「劇場版モノノ怪 第二章 火鼠」の公開記念舞台挨拶が3月15日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、声優の神谷浩史、日笠陽子、戸松遥、堀内賢雄、鈴木清崇監督、中村健治総監督が出席した。
フジテレビ「ノイタミナ」枠で2006年に放送されたオムニバスアニメ「怪 ayakashi」の1編「化猫」から派生して製作されたテレビアニメ「モノノ怪」の劇場版3部作の第2作。天子の世継ぎを巡り謀略が渦巻く大奥を舞台に、葛藤する女たちの情念から生まれたモノノ怪・火鼠に立ち向かう主人公・薬売りの闘いを描く。

劇場版の第一章「唐傘」に続いて、ミステリアスな主人公・薬売りを演じた神谷は、「(第一章から)地続きの話なので、ここを変えてやろうとは特に思っていませんでしたが、薬売りは信念を持って大奥に侵入しているので、そこさえブレなければいいかなと思っていました」と吐露。「第三章を見越して作っているので、最後に火鼠を払う時に“すべての力を振り絞って祓う”ということはやらないでおこうと考えていました。その先にもまだなにかいるんだと思って、彼は動いている。第一章、第二章も、あまりにも力を入れすぎて、ここですべてを出し切ることはなるべく控えようと。引き算の芝居を心がけて、臨んでいました」とこだわりを明かした。

薬売りと、大奥の警備を司る坂下との楽しいやり取りなどもあるが、神谷は「周りがどれだけ動いていようが、薬売りだけは真ん中にいて、物語の真実を見つめているという役。ブレることはない役」だと改めて強調しつつ、坂下との絡みは「最高ですね!」と大好きなシーンだと告白。坂下の放つ「行けー!薬売り!」というセリフがお気に入りの様子で、「声に出して言いたい日本語みたいなところがありません? 薬売りと坂下の関係値が出来上がっているのは、坂下の人間性なんだろうなと思います」と分析していた。
天子の寵愛を一身に受ける町人出身の御中臈・フキを演じた日笠は、「天子様の前でもブチキレるくらい、激しい感情を出している役」と笑顔で役柄を紹介。戸松が演じる大奥最高職位の御年寄・ボタンとはぶつかり合う場面もあるが、日笠と一緒にアフレコができたという戸松は、「生でバチバチ。アフレコでも、のびのびとやらせていただいた」と大いに楽しんだという。幕府の利権を取り仕切るボタンの父・老中大友役の堀内は、キャリアの中でもピンチを覚えた難役だったそうで、「人間が権力を背負った時に、どう生きていくか。自分の手を汚さずに生きていこうとする悪って、どう演じればいいんだと思った」とただの悪人ではないキャラクターについて試行錯誤したと振り返っていた。

鈴木監督は、オムニバスアニメ「怪 ayakashi」の「化猫」から本シリーズに携わっているとのこと。本作では監督を担い、「『怪 ayakashi』『化猫』では演出ではなく、撮影をやっていて。演出志望の若手でした。将来、こういう映像が作れたらいいなと憧れていたものに、17年を経て参加できるとは思っていなかった。感無量です」としみじみ。「すばらしい作品に携われて誇りに思います。全力を出させていただいた」と熱を込めていた。

第三章「劇場版モノノ怪 第三章 蛇神」は、2026年春に全国公開されることが決定している。第三章にも期待がかかる中、神谷は「エンターテインメントは、情報ではなく、体験だと思っています。この作品をご覧になって、人生が豊かになってくれたらうれしい」と願い、「劇場はこの作品を楽しむためだけの空間。普段生きていると常にマルチタスクじゃないですか、人間って。劇場はそうじゃない。ぜひこの貴重な体験を本作から受け取ってくれたら」と劇場で体験してほしい作品だと話した。中村総監督は「みんな傷つきながら生きていくものだと思いますが、できるだけ自分を許してあげてほしいなという思いがあります。そういった面が伝わって、皆さんの癒しになったらうれしい。次もありますので、よろしくお願いします」と呼びかけ、大きな拍手を浴びていた。
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