第3回新潟国際アニメーション映画祭 ドワーフ特集に西野亮廣登壇、長編コンペ審査員・松本紀子インタビュー
2025年3月8日 18:00

3月15日から新潟市で開催される、第3回新潟国際アニメーション映画祭長編コンペティション部門の審査員であり、温かみのあるキャラクターとコマ撮りアニメーションを得意とするスタジオ・ドワーフでプロデューサーとしても活躍する松本紀子氏のインタビューが公開された。ドワーフの特集上映では西野亮廣氏が登壇し松本氏とトークを行う。
さらに追加上映作品として、未だ衰えることのない人気を誇る「カウボーイビバップ 天国の扉」の上映も決まった。

「アニメーション」と言ってもジャンルは様々。映画祭ごとに、上映作品はいろいろな傾向があるものですが、新潟はプログラムが多彩で、コンペ作品もエンターテインメントとアートがどちらにも偏らずに選ばれているのが魅力的です。どんなアニメーションが好きな方もきっと好きなプログラムがあるはず。そして、そこから新しい作品にも出会うきっかけになるはず、というところです。それはゲストも同じで実にいろいろな国から色々なゲストが訪れていて、いろいろな仲間との出会いがあるのも魅力です。
この映画祭の良さである「多岐にわたった作品」群を審査するのが楽しみですが、難しいっ!とも思っています。プロデューサーでの目線での意見、オーディエンスに何を伝える作品であるかということをしっかり考えて話をしたいな、と思います。ただ、視点の違う審査員同士でしっかり話をできそうなこともめちゃくちゃ楽しみです。
時代の変化の速度はますます速まっているので、「現在地」をあまり意識しないように気をつけています。時流は読みつつも、あまりそこに流されないことが大事かな、と。アニメーションは作るのに時間がかかるので、いま読んだ「いま」が完成するころには「過去」になるのは間違いないので。
日本のアニメーション業界は「アニメ業界」として非常に成熟し、成長し続けていますし、それが世界で認められるものになっていると思います。いま、世界中に「アニメファン」がいる現実は本当に素晴らしいと思います。そこから、労働環境も含めてどのように世界のスタンダードに近づけていくのか。その独自性と魅力を守れるのか、がここからの勝負ドコロだと思います。私もそこで面白く挑戦しながら仕事をしていきたいなと思っています。

きちんと面白い作品を作ることにこだわっているつもり!です(笑)。Stop-motionの作品はとかく手法にフォーカスされてしまいがちですが、きちんと面白い物語を魅力的なキャラクターで紡ぐことを大事にしています。ただ「これがドワーフらしい」みたいなことに囚われないように、常に新しいチャレンジをしていきたいとも思っています。そこもこだわっているポイントかもしれません。

西野さんも、いろいろなことをアップデートしている人なので、まさに、いま何を話すべきか相談中です。いままで、いろいろな裏話をしてきましたが、もう少し未来に向けた広い話ができるといいな、と思っています。
ちょうど20周年の節目、そしていろいろな作品のリリースのタイミングでもあったので注目していただけたのだと思いますが、これからも作品から注目していただけるように頑張っていきたいと思っています。アニメーション、特にコマ撮りは作ることに時間がかかり、たくさん作ることが難しいように思われがちなので、そこを打ち破る努力もせねば、そして、たくさんのものをきちんとリリースして行かねば、ですね。

アニメーションは、おそらく国境をまたぐのに一番有利な映像ツールです。それを生業にする面白さを「直接」誰かの話を聞いたり会話したりして感じられるのが映画祭。是非そのチャンスを生かして、いろいろなヒントをゲットしてください!(若者の目線で何を感じたか、ワタシにも教えてください!)
「ボトルジョージ」と「こまねこのかいがいりょこう」を上映する《ドワーフ特集》は3月18日(火)18:00から日報ホールで開催。
第3回新潟国際アニメーション映画祭は3月15日~20日開催、チケットやスケジュール詳細は公式HP(https://niaff.net)で告知する。
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