【「デアデビル」シリーズ振り返り】衝突不可避なデアデビルとキングピン、血と暴力にまみれた因縁
2025年3月2日 13:00

マーベル・スタジオの最新ドラマシリーズで、「Marvel デアデビル」シリーズ(ディズニープラスで配信中)の続編「デアデビル ボーン・アゲイン」が、3月5日からディズニープラスで独占配信される。
物語の中心となるのは、昼は弁護士、夜はヒーロー、ふたつの顔を持つ“デアデビル(命知らず)”ことマット・マードック。そして、ニューヨークを影で支配する犯罪王・キングピンことウィルソン・フィスクだ。この記事では、衝突が避けられない両者の、血と暴力にまみれた因縁の歴史、そこから浮かび上がった“ある共通点”を振り返る。
※この記事には、本シリーズのネタバレとなりうる箇所があります。未見の方は、十分にご注意ください。
幼い頃に事故で失明したマット・マードック(チャーリー・コックス)は、ニューヨークで、昼は弁護士として正義を追求し、夜はデアデビルとして、法では裁けない裏社会と戦う男。視覚以外の感覚が発達し、普通では考えられないほどの聴力や嗅覚を持ってはいるが、肉体は常人と同じ。日頃から生傷が絶えず、時には死も危ぶまれる大怪我さえするこの男が、夜な夜な悪人を完膚なきまでに叩きのめす。
自ら危険な任務に身を投じるなかで、とある事件の元凶として辿り着いたのが、キングピン(ビンセント・ドノフリオ)。実業家でありながら、裏社会にどっぷりと浸かっているキングピンは、スキンヘッドの巨体から繰り出すパワーは凄まじく、耐久力と近接戦は折り紙付き。敵とみなした存在には、容赦なく暴力を浴びせる残虐性を持つ一方、恋心を抱いた女性・ヴァネッサ(アイェレット・ゾラー)に対しては、誠実な態度で接し、大切にする優しさもあわせ持っている。

そんなふたりが相まみえた初のタイマンは、怒りに狂ったキングピンと、静かな怒りを漂わせるデアデビルの“怒りの対決”に。素手での殴り合いや、体当たりの応戦で、互いに血が滴り、痛みがダイレクトに伝わるほどの名バトルを繰り広げた。結果的にはデアデビルの辛勝に終わり、キングピンは刑務所に収監された。
その後、一時は鳴りを潜めていたキングピンだったが、看守を買収するなどして、刑務所内で着々と力を付けていた。ある事件の糸を裏で引くのがキングピンだと感づいたマットは、殺人マシンと化した男を脱獄させて、誰かを間接的に殺そうとしていると推測し、正体がデアデビルであることは隠して面会を果たす。しかし最終的に話はこじれ、マットはヴァネッサの安全を脅かす発言でキングピンを脅し、怒り狂ったキングピンから容赦ない暴力を受けることに……。

その後、FBIとの巧みな取引で、キングピンは出所。FBIのスパイになると見せかけながら、捜査官を裏で操るという高次元の策略を披露した。犯罪者の元締めとなり、権力も取り戻したキングピンは、晴れてヴァネッサとの結婚式を挙げることに。しかし、思わぬ邪魔が入り、デアデビルの介入もあり、台無しになった。両者の衝突は避けられず、再び血と暴力を伴う戦いへと突入する。
常に対立し続けてきたデアデビルとキングピンだが、実は共通点もある。それは、彼らが暮らす街、ニューヨークのヘルズキッチンを「より良い街にしたい」と思っていること。
しかし、その手段には大きな違いがあり、デアデビルが「ここは俺の街だ。皆家族だ」と皆を守ろうとする一方で、環境は変わらないと諦め、不要と感じた者は切り捨てるキングピン。この“違い”こそが、「デアデビル ボーン・アゲイン」でも再び大衝突を生む火種となっている。果たしてデアデビルは、暴力による負の連鎖を止められるのか――? さらに両者の過去が明らかになり始め、「デアデビル ボーン・アゲイン」が描く彼らの衝突は、思いも寄らぬ方向へと進んでいく。
「デアデビル ボーン・アゲイン」は、 3月5日からディズニープラスで独占配信開始。
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