【第75回ベルリン国際映画祭】ティモシー・シャラメがタンクトップで登場 ロバート・パティンソン、イーサン・ホーク、カンバーバッチらの力作そろい踏み
2025年2月20日 16:00
(C)Alexander JanetzkoBerlinale2025連日雪と氷点下の気温が続く今年の第75回ベルリン国際映画祭だが、スターたちの到来がレッドカーペットをあたためている。「名もなき者 A Complete Unknown」でボブ・ディランに扮し、プロデューサーも兼任したティモシー・シャラメは今回、プロモーションのために単独でベルリンに参加。プレミアはちょうど14日のバレンタインデーにあたり、レッドカーペットではランニング姿も披露し、ファンサービスに務めた。
翌15日には、「ミッキー17」のプレミアで、ポン・ジュノ監督をはじめロバート・パティンソン、トニ・コレット、スティーブン・ユァン、ナオミ・アッキー、アナマリア・バルトロメイのキャスト陣が勢揃いした。記者会見ではポン監督のファンを自認するパティンソンが、「たぶん僕らキャストはみんなそうだと思うけれど、内容がなんであるか知る前に返事をしていた。彼との仕事を経験したかった」と説明。また「『殺人の記憶』を観て以来ずっと、彼の作品にはフィジカルなコメディの要素があると思っていた」と見解を語った。
ジャスティン・カーゼルが第2次世界大戦下の兵士を主人公に、許されぬ恋愛に身を焦がす物語を描いたドラマシリーズ「The Narrow Road To The Deep」は、5エピソード中の2話が披露され、主演のジェイコブ・エロルディらが出席。エロルディは「14、15歳の頃、ジャスティンの『Snowtown』を観て、映画とはなんであるかを教えられた。以来ずっと仕事をしてみたい監督として、彼の名前が胸に刻まれていたので、実現してとても嬉しい」と打ち明けた。
さらに18日には、コンペティション部門に出品されたリチャード・リンクレーター監督の「Blue Moon」と、アウト・オブ・コンペティションのベネディクト・カンバーバッチ主演作「The Thing With Feathers」のプレミアもあり、地元のファンを沸かせた。
(C)Alexander JanetzkoBerlinale2025前者は「ブルームーン」や「マイ・ファニー・バレンタイン」など名曲の作詞家として知られるロレンツ・ハートが48歳で亡くなる最後の7カ月を描いたもの。リンクレーターの盟友、イーサン・ホークがハートに扮し、たった15日間で撮り上げられた本作は、ハーツの行きつけのバーを舞台にした室内劇であり、前半はハーツの独白が続くホークの独壇場。後半には、彼の心のミューズとも言えるエリザベス(マーガレット・クアリー)とのやりとりが見もの。低い身長にコンプレックスを抱き、ホモセクシュアルでアルコール中毒でもあったハーツの屈折した心情を、ホークが見事に体現している。レッドカーペットには監督とホーク、クアリー、アンドリュー・スコットが顔を揃えた。
(C) Richard Hübner Berlinale 2025後者はマックス・ポーターの原作「Grief Is The Thing With Feathers」を、これまでミュージックビデオやドキュメンタリーを制作してきた若手、ディラン・サザーンが映画化。エグゼクィブ・プロデューサーも務めたカンバーバッチが、ふたりの幼い息子を持ち、妻を亡くした父親の深い悲しみをエモーショナルに体現する。大鴉が象徴的な存在として登場する、ユニークで鮮烈な作品である。
今年のベルリンは、男優たちによる力作が多い印象だ。(佐藤久理子)
フォトギャラリー
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
人生にぶっ刺さる一本
【すべての瞬間が魂に突き刺さる】どうしようもなく心が動き、打ち震えるほどの体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
プレデター バッドランド
【ヤバすぎる世界へようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”=非常識なまでの“面白さと感動”
提供:ディズニー
あまりにも凄すぎた
【“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作】これはフィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 壮絶な演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ