ヘイトクライムの標的にされたドラァグクイーンが辿り着くのは復讐か、それとも―― 「FEMME フェム」3月28日公開
2025年2月12日 15:00

ネイサン・スチュアート=ジャレット(「キャンディマン」)とジョージ・マッケイ(「けものがいる」)が主演した「FEMME」が、「FEMME フェム」の邦題で、3月28日から公開されることが決定。あわせて、ポスタービジュアルも披露された。
2021年に英国アカデミー賞にノミネートされた同名の短編を基に、サム・H・フリーマンとン・チュンピンが長編映画として大胆に昇華させた本作は、ベルリン国際映画祭で初披露。「刃の上を舞うような緊張感」(TAKE ONE MAGAZINE)、「すべてのジャンルを超越する傑作」(LOUD AND CLEAR)、「ここ10年で最高の作品」(THE HOLLYWOOD NEWS)といった評価を集め、英国インディペンデント映画賞で11部門ノミネートされるなど、賞レースを賑わせた。
ナイトクラブのステージで観客を魅了するドラァグクイーン・ジュールズ。ある夜、ステージを終えた彼は、タトゥーだらけの男プレストンと出会う。だが、その出会いは突然、憎悪に満ちた暴力へと変わり、ジュールズの心と体には深い傷が刻まれる。舞台を降り、孤独な日々を送りながら、彼は痛みと向き合い続けていた。
数カ月後、偶然立ち寄ったゲイサウナでジュールズはプレストンと再会する。ドラァグ姿ではない彼を、プレストンは気づかぬまま誘う。かつて憎悪に駆られジュールズを襲った男が、実は自身のセクシュアリティを隠していたことを知ったジュールズ。彼はその矛盾を暴き、復讐を果たすため、密会の様子を記録しようと計画。ところが、密会を重ねるたび、プレストンの暴力的な仮面の奥にある脆さと葛藤が浮かび上がる。プレストンの本質に触れるたび、ジュールズの心にもまた説明のつかない感情が芽生え始める。
(C)British Broadcasting Corporation and Agile Femme Limited 2022ポスターには、ドラァグクイーンに扮したスチュアート=ジャレット、首に大きなタトゥーがある狂気を放つ男に扮したマッケイの鋭い眼光を放つ表情が切り取られ、「誘惑こそ復讐」というコピーというコピーが添えられている。
「FEMME フェム」は、3月28日より新宿シネマカリテほか全国公開。
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